阪神・近本4安打けん引 シーズン164安打ペース 長嶋茂雄超えなるか

[ 2019年8月5日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5―10広島 ( 2019年8月4日    マツダ )

9回無死、近本は左前打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 チームが停滞しても阪神・近本は止まらない。4日の広島戦で今季2度目の4安打の固め打ちで何度も何度もチャンスメーク。勝利には導けなかったが、絶好調を維持して次の戦いを見据えた。

 「塁には出られましたけど、それで点につなげることができなかった。盗塁だったり、プレッシャーを投手に与えられることができなかった。1番の仕事は還ってくること。何とか塁に出て、塁に出ていたら投手に影響を与えられるようにしていきたい」

 より上を目指す姿勢が頼もしい。まずは初回先頭で右前打。5回の第3打席で右越え二塁打すると、7回、9回にも右前にはじき返した。中日、広島とのこの6連戦では、25打数16安打(・640)の大当たり。シーズンの打率も・264から一気に・287まで引き上げた。

 さらにこの試合の5打席で今季444打席となり、主力の証明であるシーズンの規定打席443を早々とクリア。「まだまだこれからです」と表情を引き締めたが、新人には試練の時期のはずの夏場にエンジンを再点火させるあたりが並のルーキーではない。

 「最終的に還ってくることが1番大事。出るだけじゃなく、次からはそうやってチームに貢献したい」

 通算116安打となり、阪神新人では48年別当薫を抜いて7位に浮上。シーズン164安打ペースで、58年長嶋茂雄の153本のセ・リーグ新人記録更新への期待が一層、高まる。残り42試合。快音を鳴らし続けるバットと自慢の快速で最後まで突っ走る。 (山添 晴治)

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2019年8月5日のニュース