日本ハム西川、逆転V打!チーム33イニングぶり適時打でソフトBと2・5差

[ 2019年8月5日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム4―3ソフトバンク ( 2019年8月4日    札幌D )

5回1死一、三塁、逆転の2点適時二塁打を放つ西川(撮影・高橋茂夫)
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 カウントは3―0。日本ハム・西川はスナイパーのような鋭い眼光で投球を狙った。0―1の5回1死一、三塁。ベンチからのサインは「待て」ではなく「打て」。自身の考えと一致した。1番打者は四球よりも一気に逆転を狙った。

 「犠飛じゃダメだと思った。(打てというのは)監督からのサインだな、と。打てなかったら監督のせいというくらいの気持ちでいった」。4回まで二保にはわずか2安打。苦戦していたツーシームをついに捉えた。打球は左翼フェンスを直撃。ベンチに帰るとナインから「ノーパワー」と冷やかされたが、逆転の2点二塁打は3連敗中だったチームにとって33イニングぶりの適時打となった。3―0は打者有利なカウントだが、凡打するとダメージが大きい。だが、西川は同カウントで通算3打数3安打の打率10割。しかも二塁打2本、本塁打1本と全て長打を放っている。

 今夏は母校・智弁和歌山が3年連続で甲子園に出場。左のスラッガーの黒川、強肩強打の捕手・東妻の今秋ドラフト候補を擁して優勝候補に挙げられており「応援しますよ」と期待する。甲子園常連校の母校が出場するたびに差し入れを送っており、年俸2億円のスターは「お金が足りないですよ」と冗談めかすが、後輩たちの活躍は励みになっている。

 この日は主砲・中田が右手親指付け根の痛みを訴えて欠場。それでも首位攻防第3ラウンドを制し、3連戦3連敗を阻止して首位・ソフトバンクとのゲーム差を2・5に縮めた。「疲れもあるだろうけど、いききるところまでいく」と栗山監督。残り42試合。「混パ」の主役は譲らない。(東尾 洋樹)

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2019年8月5日のニュース