ソフトB、壮絶乱打戦制し 2位日本ハムとの差1.5に 上林が24歳自ら祝砲「今日は負けられない」

[ 2019年8月2日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク11-10西武 ( 2019年8月1日    メットライフD )

上林(左)の誕生日を祝い、バースデーケーキを手渡すデスパイネ(撮影・尾崎 有希)
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 ヒーローインタビュー中にサプライズが待っていた。24歳のバースデー弾を含む2安打4打点。ソフトバンク・上林が「今日は負けられないというところで勝てて良かった」と安どの言葉を漏らしていると、デスパイネがバースデーケーキを持って登場した。上林は「あんな演出は初めて!」と驚きながら、ろうそくの火を吹き消し、笑顔で記念撮影に納まった。

 上林は3回の右前適時打に加え、5―9の5回無死一、二塁では11号3ラン。2試合でわずか2得点だった打線が奮起する呼び水となった。4番・デスパイネも負けていない。初回に先制2ラン、8―9の6回は25号ソロを放った。加入3年目のソフトバンクで初の4安打をマークし、3回の適時打を含めて4打点。30日は熱中症の症状で途中交代し「チームに迷惑をかけていた」と責任を口にしていた主砲が、名誉挽回の活躍だ。

 9―9の7回は機動力が光った。2死から左前打の釜元が果敢に二盗。捕手の悪送球も絡んで三塁へ進み、2死一、三塁で牧原が「何とか還そうと思って打ちにいった」と中前にしぶとく運ぶ。エンドランでスタートしていた一塁走者の栗原も一気に生還。破壊力とそつのなさ、本来の力を発揮して2位・日本ハムとのゲーム差を1・5に広げた。

 両軍合わせて25安打21得点の乱打戦を制し、敵地での3連敗を阻止。工藤監督は「総力戦。よく戦ってくれた。チームにとっても価値ある勝ちになった」とうなずいた。打率・198と低迷する上林は「年齢も月も替わった。次につながる期間にしたい」と意気込み、「23歳の時は本当苦しくて何もできなかった思いが強い。24歳はたくさん活躍したい」ともう一度笑った。

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2019年8月2日のニュース