日本ハム田中賢“最後の神戸”でマルチ 18年前の苦い記憶「僕がエラーもして…」

[ 2019年7月25日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム5―4オリックス ( 2019年7月24日    ほっともっと神戸 )

初回2死、田中賢は右前打を放つ(撮影・井垣 忠夫)
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 帰りのバスに乗り込む直前、日本ハム・田中賢は足を止めて球場を振り返った。「最後の神戸でヒットも打てた。いい締めくくりになったと思う」。感慨深げな表情で言った。

 前日のオリックス戦での一塁守備で右すねを痛めた4番の中田が欠場。代役で前日まで3番の近藤が4番に入り、田中賢が「3番・DH」で6試合ぶりに先発出場した。そして難敵の山岡に対して初回から魅せた。

 2死から右前打で出塁し、近藤の左中間二塁打で先制の生還。5回無死一、三塁では狙い澄ました二ゴロで貴重な追加点を挙げた。9回も左前打。「初回はあっさり攻撃が終わらないようにした。5回は最低限のことができた」と振り返った。

 昨年12月に今季限りでの現役引退を表明。今年最後の神戸での試合前に「もう来ることがないかもしれないですね…」と寂しそうな表情を浮かべ「2年目で僕がエラーもして、チームもサヨナラ負けした試合が一番、記憶に残っています」と述懐していた。レギュラー定着の5年も前の01年4月30日の同戦に「9番・三塁」で出場。失策をするなど貢献できず、自身がベンチに退いた延長10回にチームはサヨナラ負けを喫した。悔しさ、情けなさを胸に、三塁ベンチから歓喜に沸く相手を見つめていた当時19歳の少年は38歳となり、プロ20年目の集大成のシーズンを迎えている。

 これで後半戦は7勝1敗で3カード連続勝ち越し。栗山監督も「もう誰がでなく、みんなでやるしかない」と引き締める。ナインの思いは一つ。首位・ソフトバンクから逆転優勝を飾り、歓喜の涙でベテランを送り出す。(山田 忠範)

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