広島・会沢、逆転V弾!自力V消滅危機救う一発「久しぶりにグッとくるものがあった」

[ 2019年7月20日 05:30 ]

セ・リーグ   広島7―6巨人 ( 2019年7月19日    マツダ )

8回1死三塁、会沢は右越えに逆転の2点本塁打を放つ (撮影・奥 調)
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 広島・会沢翼捕手(31)は、19日の巨人戦で1点劣勢の8回に、マシソンから右翼席へ決勝の9号逆転2ランを決めた。今季2度目となる5点差の逆転劇でマツダスタジアムの連敗も6で止めた。負ければ、自力優勝の可能性が消滅する一戦で、首位・巨人に「逆転のコイ」を見せつけて、連敗を2で止めた。

 我慢強く1点ずつ積み重ねると、「逆転のコイ」が現れた。2点劣勢の8回だった。松山の適時打で1点差として、なおも1死三塁で打席に向かう会沢の胸中は「心は熱く、頭は冷静に」。カウント2―1からのマシソンの直球を振り抜くも「手応えはなかった」。それでも、滞空時間の長い飛球は右翼席最前列ではねた。一塁ベンチ前での祝福、そして勝利の瞬間に何度も握った右拳の意味は、試合後の一言に凝縮されていた。

 「久しぶりにグッとくるものがあった」

 地道な「赤ヘル野球」だった。4回から4イニング連続でスコアボードに「1」を刻んで菅野を降板させたことで生まれた5月15日のヤクルト戦以来、今季2度目の5点差逆転。「1点ずつ取るのがカープの野球」とうなずいた。

 選手会長として、勝敗の責任を背負うと決めている。低迷の始まりとなった交流戦。6月22日のオリックス戦で、高卒2年目の遠藤が、4番・吉田正への内角直球に首を振り、外角の変化球にうなずいた。結果は四球。試合後、未来ある右腕に優しく諭した。「逃げたのだとしたら、それはやめよう。打たれてもいいんだよ。遠藤の責任じゃない。俺のせいだから。攻めて勉強しよう」。長く険しい低迷も、投手と野手の絆は会沢がつなぎ止めてきたのだ。

 首位を快走する巨人に7勝4敗と優位に立つのは、秋への布石となる。何よりも、自力優勝の可能性をつなぎ止めた事実は大きく、緒方監督は「後半戦のマツダ初戦で、うちらしい粘り強く諦めない攻撃ができた」と納得した。殊勲の選手会長は、ナインの思いを代弁する。

 「みんなそれなりにプレッシャーがあったと思う。諦めずに最後まで粘れた。これを機にチームも乗っていきたい」

 悩める王者が、絶好の上昇気流を逃すわけにはいかない。 (河合 洋介)

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