広島・誠也がセ最多得票で球宴決定「交流戦でコテンパンにされた」千賀撃ち宣言

[ 2019年6月25日 05:30 ]

オールスターのファン投票で選出され笑顔でポーズをとる大瀬良(右)と鈴木 (撮影・奥 調)
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 マイナビオールスターゲーム2019(7月12日・東京ドーム、13日・甲子園)のファン投票最終結果が24日に発表され、広島からは2人が選出された。セ・リーグ最多得票でファン投票では3年連続となった鈴木誠也外野手(24)は、「千賀撃ち」を宣言し、ファン投票では初選出となった大瀬良大地投手(27)は、西武・山川との直球勝負を誓った。監督推薦や選手間投票などを含む全出場選手は、7月9日に決定する。

 赤ヘルの投打の主役は、名実ともにリーグの中心に立っている。鈴木は、セ最多得票を集めた。大瀬良は、先発部門で阪神・西を逆転しての選出。そろって出席した会見では、3学年先輩の大瀬良が「(鈴木は)雲の上の存在」とへりくだり、鈴木も「大地さんはスーパースター」と言い返して笑い合った。

 鈴木は、3年連続でファン投票での選出に「たくさんいい選手がいる中で、1番という票をもらってうれしく思う」と感謝した。普段は出塁を最優先に打席に立つ4番も、球宴で求められる役割は十分に理解している。

 「オールスターだけが自分の結果に集中できる。ヒットと言わずに、ホームランを狙いたい。出るからには(賞を)獲りたい」

 雪辱に燃える相手もいる。「交流戦で千賀さんにコテンパンにされた」。7日のソフトバンクとの交流戦で、3打数無安打2三振と歯が立たなかった。「1球頭の上に(ボール球を)ぶん投げられたので、今度は僕が頭の上を通っていくような打球を打ち返したい」と冗談も忘れずに意気込んだ。昨夏は、対戦を熱望していた西武・菊池から第1戦に球宴初本塁打となるソロを決めただけに、今季も有言実行となる2年連続アーチへの期待も膨らむ。

 一方、ファン投票では初選出となり、「光栄に思う」と喜んだ大瀬良は、西武・山川に宣戦布告した。「同級生で、こういう舞台で対戦したときは直球勝負してこいと言われている。それを楽しみたい」。山川とは、日米大学野球の日本代表候補合宿でのチームメート。今季リーグトップの27本塁打とリーグを代表する大砲に成長した相手に、かわす投球は似合わない。

 チームは1試合を残して、交流戦最下位が確定した。赤ヘル野球が通用しなかったパ・リーグに、祭典で憂さ晴らしするのも悪くない。(河合 洋介)

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2019年6月25日のニュース