巨人・阿部、球団4人目350二塁打!2000安打達成者より少ない史上42人目

[ 2019年6月14日 05:30 ]

交流戦   巨人8―2西武 ( 2019年6月13日    メットライフD )

5回2死二塁、右翼ポール際へ2ランを放った阿部(撮影・篠原岳夫)
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 巨人の阿部慎之助捕手(40)が13日の西武戦で本塁打を含む今季初の複数安打となる2安打を放った。5回に右越え3号2ランを放つと、7回には左中間二塁打で史上42人目、球団では4人目となる通算350二塁打を達成した。交流戦ではDHとして中軸を担うプロ19年目のベテランの活躍で快勝。首位・広島とのゲーム差は1。14日の日本ハム戦に勝ち、広島が楽天戦に敗れれば首位に浮上する。

 「巨大化が、止まらない」

 まるで2週間前に見た映画のキャッチコピーのようだ。今季の阿部が三たび記録を打ち立てた。

 「二塁打。そのままだよ。それくらいしかないよ」。感想は百戦錬磨の主砲らしかった。

 言葉とは裏腹に、大記録に違いない。7回1死一塁。粟津のシンカーを左中間に運び、一塁ベースを回った。通算350本目の二塁打。「微妙だよな」と笑ったが、2000安打達成者よりも10人少ない史上42人目という数字が凄さを物語る。1日の通算400本塁打、9日の史上最多「229投手からの本塁打」に続く、今季3つ目の偉業だ。

 「映画を2本見たよ」と言うのが5月28日。甲子園で予定していた阪神戦が雨天中止となり、宿舎で気分転換した。その一本が「ランペイジ 巨獣大乱闘」だった。宇宙ステーションから落下した遺伝子サンプルの影響で、巨大化したオオカミやワニ、ゴリラが街で大暴れするアクション映画。40歳になった今季の打棒も「破壊力」が止まることはない。

 阿部の存在も「巨大化」していく。350二塁打は球団では川上哲治、長嶋茂雄、王貞治に続く史上4人目。原監督が「恐れ入ります」と称える記録だ。阿部自身も「ヒットすら狙って打てないんだから」と二塁打の難しさは実感している。交流戦で対戦経験の少ない投手から打てる秘けつは「狙い球を絞って勇気を持って振ること」。長年捕手を務める経験でコースや高さを読んで攻略してきた。

 指揮官が「彼の独特の体の柔らかさ、柔軟性、パワーと技術」と賛辞を贈ったのが5回だった。小川から右翼ポール際に中押しの3号2ラン。「230人目斬り」で自身の記録を更新した。一度ファウルゾーンに切れ、戻ってきたような打球。体に巻き付くようにバットを内側から出し、球に逆回転を与えたモンスター級の技術だ。

 交流戦前までは代打待機が続いたが、DHで4試合目の先発出場で今季初のマルチ安打。チームは4カード連続で勝ち越し、この日引き分けた首位・広島に1ゲーム差に迫った。「とにかく全チームに勝ち越せるように、みんなでやっていくしかない」。球界の「巨獣」が大暴れを続ける。 (神田 佑)

○…阿部(巨)が西武戦の7回に粟津から二塁打を放ち、通算350二塁打を達成した。プロ野球42人目。初二塁打は01年3月30日の阪神戦で星野伸之から。巨人では56年川上哲治、70年長嶋茂雄、75年王貞治が達成して以来44年ぶり4人目。40歳2カ月は川上の36歳3カ月の抜き球団最年長となった。また、2219試合での到達は谷繁元信(中)の2612試合を筆頭に5番目のスロー記録となった。

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