日本ハム 輝星初陣で首位獲りだ、セ王者広島に先勝 中田「楽しみ」

[ 2019年6月12日 06:00 ]

交流戦   日本ハム5―4広島 ( 2019年6月11日    札幌D )

<日・広>大型ビジョンに映し出された12日の先発投手(撮影・高橋茂夫)
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 12日にプロデビューするドラフト1位・吉田輝に、最高の舞台をお膳立てだ。日本ハムがセ・リーグ首位の広島との接戦を制して先勝。初回に決勝の2点適時二塁打を放った中田は「打ち勝ててファイターズとしても大きかった。明日は吉田がどういう投球を見せてくれるのか楽しみ」と期待を込めた。

 1点を追う初回。無死満塁で4番のバットが火を噴いた。右腕・野村の初球、内角直球を左翼線へ逆転の2点適時二塁打。その後、王柏融、中島にも適時打が飛び出し、打者9人で一挙5点を奪った。「打ち崩せて良かった」と中田。今季得点圏打率はここまで・188も、満塁機は10打数3安打で打率・300、2本塁打、12打点と強い。3月29日のオリックスとの開幕戦では、開幕戦の延長戦では史上初のサヨナラ満塁弾を放っており「満塁男」ぶりを発揮した。

 主将も務める主砲は「(吉田輝が)球場を盛り上げてくれたらいいし、勝ちがつけば最高の形になる」。2位タイに浮上し、12日の結果次第では日本一に輝いた16年以来の単独首位となる。吉田輝と投げ合うのは、昨季セ・リーグ最多勝で今季もリーグトップタイ6勝の大瀬良。5回終了後に翌日の予告先発が発表されると、注目のマッチアップに場内から大きな拍手が湧き起こった。

 中田は吉田輝が1軍に合流した際に「緊張してる?」と聞くと、「まだ大丈夫です」と頼もしい答えが返ってきたという。そんな肝っ玉右腕に中田が「相手は球界を代表する投手だけど、打線が援護できれば」と話せば、王柏融も「チーム一丸で白星をつけてあげられれば」と力を込める。吉田輝が投げ、同じ高卒ドラフト1位の中田、清宮が打つ。好調の強力打線が大物ルーキーを強力援護する。(東尾 洋樹)

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