大谷229日ぶり一発 “超人回復”「これは“いくな”と思った」

[ 2019年5月15日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス5-4ツインズ ( 2019年5月13日    ターゲット・フィールド )

3回無死三塁、右肘手術から復帰後初本塁打となる逆転2ランを放つエンゼルスの大谷(共同)
Photo By 共同

 昨年10月に受けた右肘手術の影響で今季打者に専念するエンゼルスの大谷翔平投手(24)が13日(日本時間14日)、敵地ツインズ戦に「3番・DH」で出場し、3回に今季1号となる逆転2ランを放った。持ち味の逆方向へ、昨年9月26日の本拠地レンジャーズ戦以来、229日ぶりの131メートル特大弾を飛ばした。復帰6試合目。右肘は超人的な回復を見せており、完全復活を印象づけた。

試合後の大谷は安どの表情を浮かべた。右肘手術から復帰6試合目、26打席目にして生まれた今季初アーチ。得意の逆方向、中堅左の電光掲示板に打球をぶち当てた。

 「“あそこ”にああいう飛距離を打てる状態だという心の安心感。他の球種に対しても、違うアプローチができる。そういう意味では良い打球だった」

 昨年9月26日のレンジャーズ戦以来、229日ぶりの一発。1―2の3回無死三塁、同じ94年生まれで今季6勝の右腕ベリオスが投じた92マイル(約148キロ)直球を捉えた。「これは“いくな”と思った。練習で打っている感じで左翼(スタンド)も浅めだったので、多少打ち損じてもいくのは分かっていた」。飛距離429フィート(約130・8メートル)、打球速度111・6マイル(約179・6キロ)の特大アーチだった。

 昨年10月に右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けながら、なぜ大谷は規格外のパワーを維持できるのか。理学療法士のバーナード・リー氏も「何十件も症例を見てきた中で、翔平が一番、順調に回復している」と驚くという。キャンプから積極的に昼寝を取り入れ、腱や関節の治癒に効果が期待できるコラーゲンに関する文献も調べ、食事も徹底。球団も「右手を上げながら滑ること」とスライディングをルール化し、再発防止に注意を払う。

 9回にも左投手から右前打を放ち、3打数2安打2打点。今季3度目のマルチ安打で、大谷が打点を挙げれば、チームは4戦4勝。出場6試合で5勝1敗と勢いをもたらしている。試合前にはキャッチボールを行った。復帰後初の二刀流調整に「本来のリズムはこっち。投げる練習をして、打つ練習もして、試合に入ってというのがスタンダード。違和感は特にリハビリだからといってない」と自信を見せる。打者出場と投手リハビリを行う前例なき挑戦。逆方向への一発が大谷の明るい未来を照らしている。

続きを表示

この記事のフォト

「第91回(2019年)選抜高等学校野球大会」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2019年5月15日のニュース