丸 いざ古巣へ恩返し弾!過去開幕戦0発も「1打席目の1球目から100%で」

[ 2019年3月29日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人―広島 ( 2019年3月29日    マツダ )

<巨人練習>バットを感慨深げに見つめる丸(撮影・森沢裕)
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 プロ野球は29日にセ、パ両リーグで計6試合が行われ、開幕する。平成最後のオープニングデー。広島からFA移籍した巨人・丸佳浩外野手(29)は「3番・中堅」で、古巣を相手にマツダスタジアムに立つ。巨人の5年ぶりのリーグ優勝、そして自身初の日本一を目指し、宿命の場所から19年シーズンをスタートさせる。

 09年開場から慣れ親しんだグラウンドで、丸が白球を追った。マツダスタジアムでの約2時間の練習後、古巣への思いと決意を語った。

 「(広島は)育ててくれた球団。今の自分があるのはカープのおかげ。感謝している。ただ今シーズンからジャイアンツの一員ですからしっかり線引きして、1打席目の1球目から100%で入っていけるようにしたい」

 広島をリーグ3連覇に導いた29歳は昨オフ、FAで入団。ブーイングも覚悟した今月5日の元本拠地でのオープン戦では「お帰り」と、温かい声援があった。広島ファンへの感謝を胸に、マツダスタジアムに乗り込んだ。

 巨人にとっては、関東以外の敵地での開幕戦は92年の広島市民球場以来27年ぶりだ。ナイターでの開幕戦を見据え、午後4時半から始まった練習。薄暮の中、中堅の守備で軽快に打球を処理し、元木内野守備兼打撃コーチから「慣れとるね!」の声も飛んだ。

 開幕戦は通算7試合で24打数6安打の打率・250、1打点。本塁打はない。マツダスタジアムに限ると4試合で打率・188で、16年は4打数無安打1三振だった。「4タコのこともあったので、それ以上悪いことはないだろうと」と「呪縛」を解く。オープン戦は打率・311、最終打席で移籍1号と好調。この日の打撃練習でも41スイングで3本の柵越えを放った。

 3番で起用する原監督は「チームリーダーの一人であってほしい」と期待。丸は「日本一になるために頑張っている。それしかない。そのために準備してきた」と言った。広島時代はリーグ3連覇も日本一はなし。悲願に向けて、巨人・丸が一歩を踏みだす。(青森 正宣)

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