智弁和歌山 中谷監督初陣1勝、名将DNA健在 猛打で圧勝

[ 2019年3月29日 05:30 ]

第91回選抜高校野球大会第6日 1回戦   智弁和歌山13―2熊本西 ( 2019年3月28日    甲子園 )

<熊本西・智弁和歌山>甲子園初勝利のウイニングボールを、東妻から手渡される智弁和歌山・中谷監督(撮影・成瀬 徹)
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 指揮官が代わっても、自慢の強打は変わらない。大トリ出陣の智弁和歌山が18安打13得点で21世紀校を圧倒して初戦突破。甲子園歴代最多68勝の高嶋仁前監督(72)から引き継いだ元プロ野球・阪神の中谷仁監督(39)に忘れられない1勝を贈った。

 打線をけん引したのは主軸だった。「1点を先行されて、火がつきました」。振り返る3番・黒川が同点に追いついた3回1死一、三塁から右前に適時打を放つ。この回4得点で試合の主導権を奪い返すと、続く4回2死一、二塁の好機でも、黒川が再び右前タイムリー。なおも2死一、三塁から4番・東妻が左越えに高校通算23号となる3ランをたたきこんだ。この回は、6連打を含む打者11人7得点の猛攻。かつて甲子園で相手を震いあがらせた「高嶋智弁」のDNAは今も健在だ。

 東妻は「お互いに(本塁打を)1本ずつ重ねるたびに意識して“なんで打つんや”と言い合ってきたけど、今日は黒川から“ナイスバッティング”って言ってもらった」と笑う。これで高校通算はともに23本塁打。ともに刺激し合い、高みを目指す理想的なライバル関係がここにある。

 チームとしては、平成ラストの選抜にふさわしい記録にも肩を並べた。平成期間の選抜勝利を「26」に伸ばし、最多の大阪桐蔭に並んだ。30日の2回戦・啓新戦で勝てば、単独トップに立つ。試合後、指揮官に記念球を手渡した東妻は「“ありがとう”と言われました」と笑顔を見せ、黒川は「監督に1勝をプレゼントできたのはうれしいけど、優勝が最高のプレゼント」と言い切った。昨春は準優勝に終わった。「平成最強」の称号を手にするまで、聖地は後にできない。

 ≪平成センバツ最多勝王手≫智弁和歌山が2年連続で初戦を突破。平成のセンバツ勝利数を26とし、1位の大阪桐蔭に並んだ。春夏合わせても62勝となり平成最多の大阪桐蔭63勝にあと1勝と迫った。春夏通算62勝は広島商に並ぶ歴代11位タイ。また和歌山県勢は2校が初戦を突破。同県勢の2校以上の初戦突破は10年の向陽、智弁和歌山以来9年ぶり。ともに8強入りすれば同県勢では38年の海草中、海南中以来81年ぶりとなるがどうか。

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