日本ハム 金子 ダルと初交流、“同期”に宝刀チェンジアップ伝授

[ 2019年2月9日 05:30 ]

日本ハムのキャンプ地を訪れ金子(左)と話すダルビッシュ(撮影・会津 智海)
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 日本ハムの金子弌大(ちひろ)投手(35=前オリックス)が7日(日本時間8日)、球団OBでキャンプ地を訪問したカブス・ダルビッシュ有投手(32)に宝刀チェンジアップを伝授した。ともに2004年にプロ入りしたドラフト同期生だが、これまで交流はなかった。その2人が、金子の日本ハム移籍を機に急接近。日本球界を代表する両右腕が互いに共鳴し合った。

 金子がブルペンで熱のこもった投球を繰り広げる。その後方ではダルビッシュがじっと見つめていた。2人はともに「変化球バイブル」(ベースボール・マガジン社)を監修する球界屈指の変化球の使い手。投球が終わると、ダルビッシュが「唯一無二で何でもできる投手」と尊敬する金子を質問攻めにした。

 「変化球バイブルで疑問に思ったことを聞いた」。気になったのが金子の宝刀チェンジアップだ。課題としている球種でもあり「投げるときのイメージというか、どうしたらそういうふうな感じになるんですか」と聞いた。金子のチェンジアップは高速と低速の2種類。高低の変化より、前後の奥行きを使って打者のタイミングを外すことにこだわる。「(球が)高くても打者のタイミングがずれてくれればいい」という。

 「世間ではダルビッシュがそう(唯一無二)思われていると思うけど、そういう投手にそう言ってもらえるのはうれしい。言われたからにはそういう存在であり続けなきゃと思う」と金子。ダルビッシュが3歳年下だが、ドラフト同期生。さらにオリックスと日本ハムのエースとして活躍したが、投げ合ったことは一度もなかった。3日にダルビッシュのキャンプ地の滞在先に招かれて初めて交流。他の選手もいたため野球談議に発展しなかったが、ついに沢村賞右腕同士のハイレベルな意見交換が実現した。

 ダルビッシュが「こだわりを凄く持っている。価値のある投手」と言えば、金子も「年下ですけど、全然実力も成績も上。見習わないといけない」と刺激を受けた様子だ。金子の移籍によって起こった2人の化学変化。これからも互いに刺激し合って高め合っていく。(東尾 洋樹)

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