元ヤクルト野村克則、忘れられない初キャンプ 父が監督 大注目で「やりにくくて…」

[ 2019年2月8日 10:30 ]

息子にミットの使い方を指導する野村監督(左奥)手前は古田
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 【平成キャンプ回想録(8)ヤクルト・ドラ3野村克則】ユマ(米アリゾナ州)キャンプに参加した新人は僕一人。監督(父・野村克也氏)との関係で注目された。やりにくくて、やりにくくて…。練習のつらさと、報道陣への対応のつらさ。忘れられない。

 右も左も分からず、とにかくついていくのがやっとだった。「プロってこんなに練習するんだ」って衝撃を受けた。当時のヤクルトの先輩たちは、みんな本当に練習していたから。宿舎では古田敦也さんと同じ部屋だった。将棋をさせてもらって、軽くひねられたのを覚えている。監督とも小学校以来のキャッチボールもした。「ボールの回転が悪い」って。あとは監督のミーティング。コーチになった今、あれが財産になっている。いろいろなことがあったけど、人にできない経験がたくさんあって強くなれたと思っている。(楽天2軍バッテリー兼守備作戦コーチ)

 ▽平成8年主なルーキー 斉藤和巳(ダイエードラフト1位)、荒木雅博(中日同1位)、高木大成(西武同1位)、仁志敏久(巨人同2位)、石井弘寿(ヤクルト同4位)

 ◆野村 克則(のむら・かつのり)1973年(昭48)7月23日生まれ、東京都出身の45歳。明大からヤクルト入りし、阪神、巨人、楽天でもプレー。通算222試合で66安打、打率・185、4本塁打、17打点。

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2019年2月8日のニュース