阪神・岩崎 ちびまる子ちゃん神社参拝 「全国区になる」の巻

[ 2019年1月4日 05:30 ]

ちびまる子ちゃん神社を参拝し、今季の活躍を祈願した岩崎(右)と高橋遥(撮影・中村 与志隆)
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 阪神・岩崎優投手(27)が3日、静岡県静岡市清水区内で同郷の高橋遥人投手(23)と自主トレーニングし、同区内にある「ちびまる子ちゃん神社」を参拝した。地元が生んだ国民的キャラクターに刺激を受け、全国区のプレーヤーとなることを宣言。“静岡の星”として、まるちゃん級にファンを喜ばせるつもりだ。

 地元が生んだスターを前に岩崎は奮い立った。ちびまる子ちゃん神社でオリジナルの絵馬に「日本一」と記すと、続けて願ったのは個人として「全国区の選手」への成長。愛する静岡を背負い、左腕を振る決意を示した。

 「ちびまる子ちゃんは誰でも知っていますからね。チームの勝利に数多く貢献して、活躍して、自分もいろんな人に知ってもらえるようになれれば…」

 「ちびまる子ちゃん」は、昨年8月15日に53歳の若さで死去した静岡市清水区出身の漫画家・さくらももこさんが描いた人気キャラクターだ。アニメ化され、老若男女問わず誰からも愛され、日本で知らない人はいない。

 多くの人でにぎわった同神社を訪れても「阪神の岩崎だ!」という騒ぎにはならず…。虎の27歳左腕が目指すのも“まるちゃん級”の認知度。迎えるプロ6年目で、一気にスターダムを駆け上がるつもりだ。

 「そこを抑えていかないとチームの優勝も見えてこないので」とリーグ3連覇中の広島、大型補強を敢行した巨人に対して早くも闘志。注目度も高く、上位を争うであろう最大のライバル相手たちにより一層、ギアを上げて抑え込む光景を思い描いた。

 まるちゃんが、お茶の間に笑顔と幸せを運んだように多くの虎党に喜びと感動を与えたい。「あれだけ応援してくれる人たちの前でしっかりとした投球を続けていければ…」と昨季27勝42敗2分けと大きく負け越したホームでのマウンドに気合を入れなおした。

 新年は元日から始動。3日も高橋とともに景勝地・三保の松原へ足を運び、富士山をバックにダッシュを繰り返すなど約3時間、みっちりと汗を流した。

 「年々、優勝したい気持ちが強くなっている。1年間、1軍で投げることは最低限のレベル。先発なら規定投球回、中継ぎなら勝ちパターンでどんどん投げていきたい」。

 「ちびまる子ちゃん」と肩を並べる日を夢見て、さらなる進化を期した。(遠藤 礼)

 ▽ちびまる子ちゃん さくらももこさん原作。月刊少女漫画雑誌「りぼん」(集英社)で86年から連載スタート。1974年から75年頃の静岡県清水市(現静岡市清水区)を舞台に、作者自身がモデルの小学3年生「さくらももこ=まる子」の日常を描いた漫画作品。90年スタートのテレビアニメシリーズは現在も継続中。初代エンディング曲で現オープニング曲の「おどるポンポコリン」は90年の日本レコード大賞を受賞。

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2019年1月4日のニュース