雄星、マリナーズ合意!最大7年120億円の大型契約 

[ 2019年1月3日 05:30 ]

マリナーズと合意した菊池
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 西武からポスティングシステムで大リーグ移籍を目指していた菊池雄星投手(27)が、マリナーズへの入団に合意した。複数のメジャー関係者が明かした。1日(日本時間2日)付の球団公式サイトによると、契約は3年総額4300万ドル(約47億3000万円)。22年以降は菊池と球団の双方に契約を更新する権利があり、最大で7年総額1億900万ドル(約119億9000万円)に達する大型契約となった。

 敏腕代理人のスコット・ボラス氏が、かつての顧客である松坂(現中日)に続く総額1億ドル超えの契約を勝ち取った。交渉期限が米東部時間の2日午後5時(日本時間3日午前7時)に迫る中、球団公式サイトによれば、本人が昨年12月31日に身体検査のためマリナーズの本拠地シアトルを訪問。2日(同3日)にも契約合意が正式発表される見通しだ。

 双方にメリットがある大型契約だ。菊池は21年までの3シーズンを終えると、年俸1300万ドル(約14億3000万円)で1年延長することが可能。また、地元紙シアトル・タイムズなどによれば、菊池が3年後に残りの契約をオプトアウト(放棄)してFAになる権利もあるという。

 一方、球団側には22年から4年総額6600万ドル(約72億6000万円)で契約を延長する権利がある。近年、米球団は故障の懸念から、投手の長期契約には消極的。3年プラス1年、もしくは4年と分けることで、リスクを軽減できる。

 左腕は花巻東3年時の09年にもメジャー移籍を目指し、マ軍を含む米8球団と面談。海外FA権の資格を満たすのは最短で20年シーズンだった。

 菊池は今回の渡米前、最大のポイントを「自分のベストなパフォーマンスを出せる」球団としていた。住環境なども含めて西海岸のチームを望んでいたとされ、ジャイアンツも強い関心を示していたが、最大で7年1億ドル超の好条件を提示したマ軍が上回った。

 マ軍は98年以降、佐々木、イチロー、城島、青木、岩隈ら日本人大リーガーが途絶えていない親日球団。今季はイチローとともに、菊池が新たな歴史をつくる。

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2019年1月3日のニュース