広島・誠也「黒田・新井魂」継承へ 自己犠牲の精神「伝えていきたい」

[ 2018年12月25日 05:30 ]

クリスマスイブに更改した鈴木は笑顔でポーズ(撮影・奥 調)
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 広島・鈴木誠也外野手(24)が24日、広島市南区の球団事務所で大トリを飾る契約更改交渉に臨み、7000万円増の推定年俸1億6000万円でサインした。リーグ3連覇に貢献し、来季から背番号1を背負う4番打者。4連覇と悲願の日本一を目指すために「黒田・新井魂」の継承を誓い、打撃だけでなく守備走塁でも「元気ハツラツ」輝きを取り戻すと誓った。

 75分間に及んだロング交渉。「チームの話がほとんど」と切り出した会見は随所に笑いがあふれた。「2億円アップです」と仰天させたり「お金のことで頭がいっぱいだったので練習は何も。やっと練習できます!」とはぐらかしたり。誠也ワールド全開だった。

 今季は出場124試合で打率・320、自己最多の30本塁打、94打点。立派な個人成績もさることながら「今季はチームのために…と常に考えて試合に臨んだ。そこは去年までとは違う。1年間やれたのは成長だと思います」と話し、一定の充実感をにじませた。

 右足首骨折から復帰し、チームとして勝つ喜びを改めて実感した今季。自己犠牲をいとわないフォア・ザ・チームの精神こそ、引退した新井貴浩氏と黒田博樹氏が大事にしたものだ。「新井さん、黒田さんが残されたものを消してはいけない。自覚して伝えていきたい」とうなずく。

 「自分の成績がよくてもチームが勝てなかったらうれしくない。結果を出しつつ、チームのこともしっかり考えて頑張りたい」

 4連覇が懸かる来季は不動の3番・丸がいない。4番へのマークが厳しくなる現実にも「好機に強く、決めてほしい時に打つのが4番。全試合に出て、打点と出塁率、長打率にこだわりたい」。100打点が目安か?の問いには「意識してやりたい」と力を込めた。

 右足のボルト除去手術を受け、懸命にリハビリに励むオフ。我慢しながら制御をかけた先には、鈴木が本来持つスピードの復活を描いている。「若いので打つだけの選手ではダメ。元気ハツラツ、ファンを沸かせるプレーを守備、走塁でもしたい」と意気込む。

 背番号1への変更にも笑いをちりばめた。偉大なOBの名前を挙げ「前田(智徳)さんといえば孤高の天才のイメージ。それはボクにはないよ…とお伝えしたい。楽しくやらせていただきたい」とし、1番になっても誠也ワールド全開を予告した。

 ファンを楽しませながら攻守走で復活へ。強いカープの4番を担うエンターテイナーから目が離せない。 (江尾 卓也)

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