日本ハム・栗山監督 指導者たちに講演 上沢を例に「人としての成長が野球の成長につながる」こと伝える

[ 2018年12月22日 17:07 ]

新潟市内で講演を行った日本ハム・栗山監督
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 日本ハムの栗山英樹監督(57)が22日、新潟市内で行われた「NIIGATA 野球サミット 2018」に参加。同県の指導者たちを前に「育成のための先人の知恵」というテーマで講演も行った。

 12年の監督就任から7年を終え、講演の冒頭で「やればやるほど分からないことも増えるし、難しいと実感する」という栗山監督だが、確信していることは「人としての成長が野球の成長につながる」という点。それを実感した例として今季チームトップの11勝でエースへの足掛かりを築いた上沢直之投手(24)とのエピソードを披露した。

 西武、ソフトバンクと優勝を争っていた9月6日未明に北海道胆振東部地震が発生。ナインも札幌市内の合宿所や自宅で長時間の停電や断水を経験した。被害の全容も明らかになっていない中で「野球をやっていていいのか…」と自問自答を繰り返した栗山監督は吉村浩GMら球団幹部とも協議して「こんな時だからこそ野球をやらなければ、プロ野球が存在している意味がない」と決断。翌7日に遠征先の仙台に向けて出発し、8日に敵地での楽天戦に臨んだ。

 先発マウンドに上がったのは上沢。満足に調整できない状態ながら「北海道のために」という強い思いでマウンドに上がり、3回9失点で黒星を喫した。試合後、上沢は監督室を訪れ「本当にすみませんでした」と謝罪。そして「初めて誰かのために投げました」と重圧のかかったマウンドを振り返った。そんな上沢に栗山監督は「“ナオ、それでいいんだ。(先発が)お前でよかったと思っている。何年か後に必ず生きてくるから」と声を掛けたという。

 今季からエンゼルスに移籍した大谷翔平投手(24)とのエピソードも語るなど約50分の講演を終えた栗山監督は「プロ野球があるのは、ここにいる指導者の方々のおかげ。今年もドラフトでいい選手をお預かりした。何とかみなさんに喜んでもらえるように頑張ります」と約束し、大きな拍手を浴びていた。

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