ソフトB石川 倍増6000万円+特例“出来高”ゲット

[ 2018年12月20日 05:30 ]

倍増プラス出来高の大幅アップに笑顔の石川(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンク・石川柊太投手(26)が19日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2倍増の年俸6000万円プラス出来高払いでサインした。今オフのチーム最長となる2時間に迫る話し合いで先発、救援とフル回転した点をアピール。“異例”の出来高をつかみ取り、来季の一層の活躍を誓った。

 1時間50分に及ぶ長丁場の交渉を終えた石川は少し頬を赤くして会見に臨んだ。表情には達成感がにじんだ。

 「あまり前例がない中での話し合いだった。(先発と中継ぎを)両立したことを評価してもらった。先発でも中継ぎでも、今年の成績でも(年俸の上積みを)取れる形になった。出来高という形で納得しているし、モチベーションになる」

 今季はチームトップの13勝をマーク。先発で16試合に登板し7勝(6敗)、シーズン序盤と8月以降は救援に回り、クライマックスシリーズでも2勝。今季チームで規定投球回に達した投手がいない中で、状況に応じ「便利屋」として計127回1/3を投げ、フル回転した。

 投手の分業制が進み、完投数や規定投球回到達者が少ない現状を分析して臨んだ交渉では「便利屋」の存在意義をアピール。球団の提示から上積みを得て、さらに「出来高払い」を勝ち取った。複数年契約や大幅減俸、FA権が絡まない状況で「出来高」は特例と言っていい。三笠杉彦統括本部長は「(先発、救援の両方で)フル回転してくれたので、球団として評価したい思いもあった。首脳陣がどちらでも使いたいという投手はなかなかいない。プラスアルファの評価があってしかるべき」と説明した。

 メジャーでは、救援を先発起用する新戦術「オープナー」で選手層の薄さをカバーしたレイズがレギュラーシーズン90勝72敗と健闘した。日本でも同様の起用法が浸透する可能性もある。「便利屋の第一歩として出来高を付けられた」と新たな評価基準の先例をつくったことに満足げ。

 4年目の昨年に1軍デビューし、年俸は入団時の15倍だ。「今、考えたら信じられない。夢があるし、やった分だけ返ってくる世界。やりがいのある仕事だなと思う」。日本シリーズ中に張りを訴えた右肘の状態は良好。与えられたポジションで奮闘するのが基本姿勢ながら「先発なら規定投球回、15勝を目指してやりたい」と来季へ意気込んだ。

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