二刀流復帰へのシナリオ 大谷 投球再開は異例のスローペース

[ 2018年12月19日 05:30 ]

バットとグラブを持ち、自身の特大写真の前でポーズをとる大谷(撮影・木村 揚輔)
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 右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を10月1日に受けたエンゼルスの大谷翔平投手(24)が、「二刀流復帰シナリオ」の一端を明かした。18日、日本橋三越本店で始まった「2018年報道写真展」のオープニングセレモニーに登場して取材に対応。来季専念する打者では開幕を目指す一方で、投球再開には異例のスローペースとなる術後6カ月を予定していると語り、再発回避へ万全を期す。

 メジャー初勝利、初本塁打…。自身とファンの心に刻まれた瞬間の写真を前に、大谷は打者専任で臨む来季の抱負を「より多くホームランを打ちたいし、試合を決められるような一本、自分の思い出に残る一本が数多く打てれば」と語った。

 打者ではリハビリの経過を確認しつつ「最短でいけば開幕くらい。最短を目指して頑張ります」と、かねてハイペースでの復帰に照準を定めている。好対照なのが、20年の二刀流復活に向け、この日明かした投球再開プランだ。「開幕して少したってから軽く投げ始めるんじゃないかなと思う」。来季の大リーグは3月下旬に開幕し4月初旬なら術後6カ月。投手のトミー・ジョン手術後のキャッチボール再開は4〜5カ月後が目安とされる。

 松坂(当時レッドソックス=現中日)は術後4カ月。慎重を期したダルビッシュ(同レンジャーズ=現カブス)でも5カ月だった。大谷は10月1日に手術を受けたことで、20年の開幕まで18カ月ある。メジャー復帰は術後12〜16カ月が一般的だが、再発を避けるべく、さらに入念なリハビリが可能となった。

 写真展ではカメラを贈呈され「記者さんの面白い写真を撮って、展示できれば」と、いたずらっぽい笑みを浮かべる場面も。一方、同じ24歳で平昌五輪金メダリストの羽生結弦、高木美帆、テニスの全米オープンを制した21歳の大坂なおみらの写真を見て「刺激になる。野球という分野で、より高い位置に自分がいけるように」と発奮材料とした。

 投打でペースを使い分けるリハビリだが「正直、休んでいる暇はない」という。「日本のベーブ・ルース」が18カ月後に完全復活するまでの歩みは、着実に進んでいる。 (大林 幹雄)

 ≪雄星との対決心待ち≫ 大谷が、花巻東の3年先輩である菊池とのメジャーでの対戦について「(高校の)先生は凄く楽しみにしていると思う。(対戦を)見せたいなという思いはある」と語った。西武からポスティング申請を行った菊池は米球団との交渉や自主トレのためロサンゼルスに滞在中。大谷は「僕が毎試合安定して出られるような立場なら(菊池の登板時に)打席に立つ機会があるのでは」と意気込んだ。

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