日本ハム秋吉 守護神争い参戦 みやぞん先輩も「北海道来て」観戦呼び掛け

[ 2018年12月18日 05:30 ]

栗山監督(中央)とともに、ガッツポーズで笑顔を見せる谷内(左)と秋吉(撮影・木村 揚輔)
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 ヤクルトからトレード移籍が決まった日本ハム・秋吉が、新天地で守護神争いに殴り込みをかける。同じく移籍した谷内と2軍施設のある千葉・鎌ケ谷で入団会見。「優勝の2文字しか見えていない。直球を生かした投球を見てほしい」と背番号39のユニホーム姿で決意表明した。

 17年WBCで侍ジャパンの抑えも務めたサイド右腕に、同席した栗山監督は「まだそこ(守護神)が固まっているわけじゃない。殴り込みをかけてくれると思う」と石川直らとハイレベルな守護神争いを求めた。

 今季チーム最多19セーブを挙げた22歳の石川直が現状では筆頭候補だが、今オフにカブスで球団OBのダルビッシュと同僚だった1メートル93の救援右腕ハンコックも獲得。通算34セーブを誇る秋吉の加入で守護神の座を巡る争いは激化する一方だ。秋吉は右肩甲下筋肉離れなどの影響で「ここ2年は仕事ができていない」と反省するが、西武・山川、楽天・浅村ら右の強打者封じの切り札として期待される。

 少年野球「足立ジュニアヤンガース」の3学年上で、お笑いコンビ「ANZEN漫才」のみやぞんにも札幌ドームでの観戦を呼び掛けた。「北海道にも来てもらいたい」。みやぞんは日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」の収録で世界中を放浪。最近は会えていないが、神宮まで応援に駆けつけてくれたこともある。秋吉が活躍すればリーグ優勝という「パ・リーグの果て」までいけるだけに、武器の150キロ超の直球を取り戻してチームの3年ぶり日本一に貢献する。 (東尾 洋樹)

 ▽日本ハムの抑え事情 17年オフに絶対的な存在だった増井がFA宣言し、オリックスに移籍。今季は守護神不在で開幕を迎えた。チーム最多19セーブを挙げた石川直が主にクローザーを務めたが、今季限りで退団したトンキンも12セーブ。さらには浦野は7セーブ、有原も2セーブを挙げ、井口、堀、西村がそれぞれ1セーブと固定できなかった。

 ◆秋吉 亮(あきよし・りょう)1989年(平元)3月21日生まれ、東京都出身の29歳。小1から「足立ジュニアヤンガース」で野球を始め、都足立新田から中央学院大―パナソニックを経て、13年ドラフト3位でヤクルト入団。1年目から主に中継ぎとして活躍し、15年は球団新の74試合で22ホールド。17年WBCで日本代表に選出され、6試合に登板した。1メートル82、73キロ。右投げ右打ち。

 ▼日本ハム・谷内(新背番号32に決定) ヤクルトで背負っていた46番は栗山監督もヤクルト時代に背負われていた。縁を感じている。名前は簡単に「ヤチ」と読めないので存在感を見せて覚えてもらいたい。

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