巨人、最速155キロ右腕調査 “プホルスキラー”メジャー15勝のクック 

[ 2018年12月16日 05:30 ]

巨人が調査していることが分かったマリナーズのクック(AP)
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 巨人が来季の新外国人投手として、マリナーズからFAとなっているライアン・クック投手(31)を調査していることが15日、分かった。最速155キロ、平均154キロの直球にスライダー、チェンジアップ、ツーシームを交える本格派右腕。調査後、合意を目指して交渉する。

 1メートル88、98キロの恵まれた体格で、投球には角度がある。メジャーは6シーズン経験。通算3082安打、633本塁打、MVP3回を誇る大砲プホルス(エンゼルス)を通算打率・182、0本塁打と、ほぼ完璧に抑え込んでいる。

 天国と地獄を経験している精神面も魅力。メジャー2年目の12年は、アスレチックスで一時は抑えを務めるなど71試合登板で6勝2敗14セーブ、防御率2・09と圧倒的な数字を残した。だが、14年以降は度重なる故障に悩まされ、16年には右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けている。

 今季は、マリナーズで3シーズンぶりにメジャーに復帰。19試合登板ながら、直球の平均球速は153キロまで戻り、12・18という高い奪三振率も記録していた。今後の経過次第だが、仮に巨人入りが実現すれば、上原やマシソンらとともに「勝利の方程式」の一角として期待できる逸材だ。

 ◆ライアン・クック 1987年6月30日生まれ、米カリフォルニア州出身の31歳。南カリフォルニア大から08年ドラフト27巡目指名でダイヤモンドバックス入りし、11年7月にメジャーデビュー。12年に在籍したアスレチックスでは自己最多タイの71試合に登板し、球宴にも選出された。1メートル88、98キロ。右投げ右打ち。

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2018年12月16日のニュース