オリ・ドラ2頓宮、ブーマー背番44継承「“ユーマー”とよばれるように」

[ 2018年12月16日 05:30 ]

背番号44を指さすドラフト2位の頓宮(撮影・井垣 忠夫)
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 オリックスは15日、大阪市内で育成1人を含む新人8選手の入団発表を行った。2位・頓宮裕真内野手(22=亜大)は、阪急・オリックスで活躍した84年3冠王のブーマーがつけた背番号「44」に決定。名前に引っかけて「ユーマー」襲名を宣言しただけでなく、パンチパーマでの入寮計画も明かした。

 新人離れした所信表明だ。金屏風(びょうぶ)を背にした新人入団会見で、頓宮は緊張と無縁だった。司会者から「ブーマーの44番を背負う」などと紹介されたことから「“ユーマー”と呼ばれるように頑張りたい」とアドリブであいさつし、詰めかけた約200人を沸かせた。

 球団で背番号44と言えば84年に外国人初の3冠王に輝いたブーマー・ウェルズが有名。身長2メートル、100キロの規格外サイズで通算277本塁打を放ち、怪人と呼ばれた助っ人だ。96年生まれの頓宮にとって「珍プレー好プレー大賞で見たことがあるくらい」となじみは薄いが、1メートル81、97キロの体格、東都大学リーグ歴代8位の14本塁打を放った右の長距離砲ぶりは共通。レジェンド後継にふさわしい存在と言えそうだ。

 髪形も寄せていく。亜大・生田監督からパンチパーマ指令を受け、来年1月上旬の入寮に合わせてイメチェンする。「ずっと丸刈りだったので、今は髪を伸ばしています」と少し伸びた頭髪に触れ照れ笑い。同大出身でパンチパーマと言えば、89年にドラフト1位でオリックス入りしたパンチ佐藤がいる。球団人気向上に一役買った先輩に続けという恩師のメッセージ。ブーマーは地毛だが、似通った風貌になりそうだ。

 もちろん、本業でも存分にアピールする。本職は捕手だが打棒を生かすため手薄の三塁に挑戦する。「1年目から2桁本塁打が目標。日本を代表する4番になるために、まずオリックスの4番になる」と言い切った。言動は既に規格外。侍ジャパン大学代表の4番を務めた実力も加味し、早くも大器の予感が漂い始めた。(湯澤 涼)

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2018年12月16日のニュース