阪神・矢野監督、金本イズム継承誓った 就任要請時に「背中押してくれた」

[ 2018年12月12日 09:28 ]

金本知憲氏野球殿堂入りを祝う会 ( 2018年12月11日 )

矢野監督(左)から花束を受け取り記念写真に納まる金本氏 (撮影・奥 調)
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 金本知憲氏の殿堂入りを祝う会に出席した阪神・矢野監督は「金本野球」の継承を誓った。公の場で金本前監督と肩を並べるのは監督就任後初めて。就任要請を受けた当時を振り返り、戦友から背中を押されたことを明かした。

 「カネもっちゃんに呼ばれて俺もタイガースの指導者として戻してもらって、カネもっちゃんと片岡が辞めるなかで俺が(監督を)やってええんかと…。(ただ)カネもっちゃんが背中を押してくれたからこそ、やると決断に至った」

 これまで語ることのなかった知られざる秘話が、2人の絆の強さを物語った。球団から就任の要請を受けて10月14日に遠征先の宮崎から緊急帰阪。極秘で会う約束を取り付けて、前監督に揺れ動く胸中を吐露していたという。東北福祉大から同じ釜の飯を食べた間柄。指導者への道筋をつけてくれた球友と別々の道を歩むことに葛藤はあったが、就任を後押ししてもらった。

 「何か自主的なことをすると“脱金本”みたいな書かれ方もしたりするけど俺にとっては全然“脱”ではない。“続”なのよ。続いているのよ」

 タテジマを脱いだ鉄人の意思を、引き継いでいることを明かしたのも初めてだ。周囲の雑音を耳にしながらも、確固たる方針は揺るがない。「センスがなくても、うまくなくても、こうなれるんやなというのを一番示した選手。(今後も指導する上で)頭にはカネもっちゃんが常にいる」。努力で超一流へとのぼりつめた姿を間近で見てきた。だからこそ第2の金本誕生へ向けて猛虎をけん引することを心に決めた。

 「(金本監督が)やってきたことが間違いじゃなかったことを証明したい。いつか、また一緒にやりたい」

 壇上では戦友へのエールとともに、前監督が残した功績を最高の形に変えることを宣言した。いつかまた――。2人の夢物語には続きがあると信じて新米監督はタクトを振る。(山本 浩之)

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