金本氏“第4の人生”も野球とともに 殿堂入り祝う会で900人祝福

[ 2018年12月12日 05:30 ]

壇上であいさつする金本氏(撮影・北條 貴史)   
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 今年1月に競技者表彰のプレーヤー表彰で野球殿堂入りを果たした阪神前監督・金本知憲氏(50)の「金本知憲氏野球殿堂入りを祝う会」が11日、大阪市内のホテルで開催された。発起人の一人に名を連ねた阪神・坂井信也前オーナー(70)ら球団、球界関係者ら総勢約900人が一堂に会し「鉄人」の偉業を称えた。金本氏は来年から始まる「第4の人生」も、「野球」とともに歩み続けていくことを誓った。

 矢野燿大監督、張本勲氏ら、そうそうたる顔ぶれが一堂に会した「祝う会」。約900人の出席者が集い、開会前には受付に長蛇の列ができた。予定の午後6時半から18分遅れで開演。その事実だけでも金本氏の人脈、人望がうかがい知れた。

 1492試合連続フルイニング出場の世界記録を筆頭にプロ野球記録1002打席連続無併殺打、2000安打、トリプルスリー、サイクル安打……。記録と記憶を残した「鉄人」が、この日は見慣れぬ燕尾(えんび)服姿で壇上に立った。「本当に感謝の気持ちしかありません」。そうやってこうべを垂れると、殿堂入りを果たした自らの今後に視線を向けた。

 「来年で私も51歳になります。人生100年という時代が来る中で、ちょうど折り返し地点で、(100歳まで)生きると仮定した時に、来年が第4の人生です。現役時代(まで)が第1、第2が引退、第3が監督、それで来年が第4の人生。好きなゴルフをたくさんやって、旅行も行きたいと思っていますけど、野球への情熱というものはたぶん失うことはないと思います。どういう形であれ、プロ野球、アマチュアを問わず、日本の野球に限らず、いろんなことで野球に携わっていきたいという思いです」

 少年時代、「何かで一番になりたいなという思いから、勉強で一番になって東大に行くのは無理だなという判断を自分なりにして」始めた野球。中学時代の監督に言われた「この子はプロに行くかもしれない」という言葉を胸に、幾多の苦難を乗り越えてきた。そして、野球殿堂入りまで果たした。「鉄人」を築き上げた礎は、疑いなく「野球」だった。

 「こんな自分でも、ここまでできた。僕より素質がある若い選手は、もっとできるはずと思って練習させましたけど、なかなか伸びてくれず監督を退くことになってしまいました(笑い)。北條は聞いているか? 高山はもう帰ったかな? 大山……全員いますね」

 残念ながら阪神監督の座は道半ばの3年で退いた。それでも形を問わず、野球に携わり続けることは決めている。閉会後、報道陣に改めて「そこ(野球)から離れないと言うか野球が好きだから。野球で殿堂入りさせてもらった。僕の人生は全部、野球ですから」と言い切った。そして指導者として手塩にかけた若虎たちには「本当に、わが子のように思う。頼むから、この3年間を無駄にしないようにと思う」とエールも送った。野球を愛し、野球に愛された「鉄人」。第4の人生も「野球人」として歩みを進める。(惟任 貴信)

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