ソフトB本多、涙あふれた愛娘からのサプライズ コーチとして第一歩、両打ちノッカーに挑戦

[ 2018年12月11日 09:30 ]

娘から花束を受け取り涙する本多
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 【決断〜ユニホームを脱いだ男たち〜(10)ソフトバンク・本多雄一内野手】 通算342盗塁を誇る鷹のスピードスター。本多は節目の350盗塁まで残り8に迫っていたが、潔くユニホームを脱いだ。常勝軍団の中で、長年レギュラーを張った男らしい引き際だった。

 「ホークスはいい選手ばかり。その中でレギュラーを張っていくというのは難しいこと。今年、去年と2軍生活が多く、気持ちとの闘い、自分の体との闘いだった。来年も再来年も野球を続けたい気持ちはあったけど、体の状態としては続けるのは精神的にキツいのかなとも思った」

 12年目の昨季は不振で6月に出場選手登録を外れた。故障以外の理由では初めてで、苦悩の日々が始まった。結局、出場62試合にとどまり、10月の楽天とのCSファイナルSに向けた紅白戦では本職の二塁ではなく、三塁を守る姿もあった。

 12年に首痛を発症。昨季、内川が首を痛めた際に「いつ痛みが来るか、分かんないんだよね」と、その怖さを自らの体験を通して語っていた。自身は2軍降格の悔しさをバネに、オフは打撃を強化。今年のオープン戦では逆方向への本塁打を放つなど存在感を見せ、レギュラーが固定されていなかった二塁の開幕スタメンを勝ち取った。しかし、今季も再び不振に陥り、5月に出場選手登録を抹消されて33試合の出場に終わった。

 「まだできると思っていても、評価は周りがすること。やっぱり、首のケガが一番、引く決断をさせてくれた」

 10月6日の引退試合。セレモニーでは2人の愛娘から花束をもらうだけでなく、マイクを使って「パパ、今までおつかれさまでした。ありがとう」「パパ、だいすきだよ」と言葉を掛けられ、涙があふれ出た。

 「花束は来るなと思っていたけど、マイクを隠しているとは…。見つけたときは“何か言うのか”と不安な気持ちになったけど、我が子ながら、よくあの場でしゃべったなって。下の子は涙していたし、僕が涙もろいので、遺伝かな」

 来季からは1軍内野守備走塁コーチとして、3年連続の日本一を目指す。11月の秋季キャンプではノックに四苦八苦。両打ちも練習中で「どこか小学校のグラウンドを借りて自主トレせんと」。野球への情熱に衰えはない。 (後藤 実穂)

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