巨人・原監督、天国の父に誓う日本一奪回「殿堂入り祝う会」で決意新た

[ 2018年12月11日 05:30 ]

鏡開きをした(左から)御手洗燦燦会会長、原監督、ソフトバンク・王会長
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 巨人・原辰徳監督(60)の「野球殿堂入りを祝う会」が10日、都内のホテルで開かれた。球界関係者ら560人が出席し、黒のタキシード姿であいさつした原監督は、野球と出合うきっかけをくれた天国から見守る父・貢氏への感謝の思いを述べた。

 「私は野球が好きで、父の影響を強く受けて野球と出合うことができました。父の教えの中で“思うこと、信じること、そして挑戦だ”と。小さい頃から言われておりました」

 三池工、東海大相模を率いて全国制覇を成し遂げた貢氏。原監督はその背中を追い、父が指揮を執っていた東海大相模に進学した。父子鷹で野球にまい進。80年のドラフトでは巨人を含めた4球団の競合となったが「信じる、思う、ことに私は不変でした」と父の教えを胸に強く願った。

 相思相愛で巨人に入団。藤田監督が引き当てた瞬間を「信念が大切だ、ということを教えられた入団だった」と回想した。父からはその時々、節目で金言を授かった。プロ入り時には「プロ野球は厳しい世界。いいか、毒を盛られても栄養にするんだ」と説かれた。

 選手として4番を担い、監督としてリーグ優勝7回、3度の日本一。最初の監督就任時には「布団に入って、枕に頭をつけて、考え事はするな。どうしてもと思うなら、部屋に電気をつけ、椅子に座って考えろ」と助言された。09年の第2回WBCでは海外組のイチロー、松坂らと国内組を束ね、日本を世界連覇へとけん引した。

 4年ぶり3度目の監督就任。「“私の帰るべきところは読売巨人軍である”。妨げるものはありませんでした」。還暦を迎えても、その情熱は衰えない。礎を築いた父とともに、5年ぶりのリーグ優勝と日本一へ向かう。 (川手 達矢)

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2018年12月11日のニュース