巨人・原監督 WBCで「信頼関係」岩隈も獲得!丸らに続く大型補強第5弾

[ 2018年12月7日 05:30 ]

09年の代表合宿で言葉をかわす原監督(右)と岩隈
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 巨人は6日、マリナーズを退団した岩隈久志投手(37)と来季の選手契約を結ぶことで合意したと発表した。1年契約で、近く正式に契約を交わして入団会見を開く。岩隈は楽天時代の2011年以来8年ぶりの日本球界復帰。4年ぶりに復帰した原辰徳監督(60)とは09年の第2回WBCでともに戦い、世界一連覇を成し遂げた。今度はともに巨人のユニホームに袖を通し、5年ぶりのV奪回を目指す。

 巨人にまたしてもビッグネームが加わる。丸、炭谷、中島、ビヤヌエバに続き、メジャー帰りの岩隈を獲得した。この日、右腕はイメージアスリート契約を結ぶ物理療法機器メーカー「伊藤超短波社」の埼玉本社を訪問。現在の交渉状況について「あまり変わりはない。もちろん止まっているわけではない」と話すにとどめていたが、その後に巨人との合意が発表された。

 岩隈は楽天から12年にマリナーズに移籍し、15年にはノーヒットノーランを達成した。今季は昨年9月の右肩手術からメジャー復帰を目指したが、登板することなく9月に退団。「日本球界も視野に入れながら、まだ現役を続けたい」と復活に意欲を示し、日米問わず移籍先を模索していた。メジャー63勝を誇る右腕。これを受け、巨人は獲得に向けた調査を進めていた。古巣の楽天も獲得に乗り出していたが、37歳は新天地を選んだ形だ。

 右肩の経過は順調で、11月上旬には都内でメジャー複数球団のスカウトを招き、投球を披露。「この時期は僕は基本的にはボールも投げないけど、今はボールを投げながら継続してやってきている」と平地でのキャッチボールを行っている。

 4年ぶり3度目の指揮を執る原監督との信頼関係も深い。09年の第2回WBCでは監督と選手として世界一連覇を達成。当時は松坂(現中日)、ダルビッシュ(現カブス)とともに3本柱を担い、韓国との決勝の先発も任されて7回2/3を2失点に抑えた。計20イニングを投げ、防御率1・35と圧倒的な安定感を誇った。

 その岩隈の獲得に対し、原監督も「いろんな意味で、岩隈とは信頼関係があると自負しております。非常に強い味方が一人チームに加わったという感想です。今まで培ったキャリアに胸を張って、思い切ってジャイアンツで戦ってもらいたい」と歓迎。さらに「スターター(先発)一本で、チームの一員として戦ってもらいたい」と菅野、山口とともに先発陣の一角として大きな期待を寄せた。

 5年ぶりのV奪回へ大型補強を敢行している原巨人。新たに経験豊富な日米通算170勝右腕が加わった。

 ◆岩隈 久志(いわくま・ひさし)1981年(昭56)4月12日生まれ、東京都出身の37歳。堀越から99年にドラフト5位で近鉄入団。04年に15勝で最多勝。楽天時代の08年には21勝を挙げて最多勝、MVP、沢村賞を受賞。09年のWBCで日本の2連覇に貢献し、12年にマリナーズに移籍した。メジャーで63勝を挙げ、日米通算成績は170勝108敗2セーブ、防御率3・32。1メートル90、95キロ。右投げ右打ち。

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