オリ佐藤達 7年間の全力投球に幕 フロント入りしても現役時代と同じく「任されたところで」

[ 2018年12月6日 10:00 ]

14年に67試合に登板し、42ホールドの活躍を見せた佐藤達
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 【決断 ユニホームを脱いだ男たち(6)オリックス・佐藤達也投手】 仲間から胴上げをされた佐藤達は、顔をくしゃくしゃにして照れた。11月25日、京セラドーム大阪でのファン感謝イベント。背番号15のユニホーム姿は見納めだった。

 未練はあった。だが、今季はチームの勝利に貢献できる体ではなかった。「2月の春季キャンプの終盤に発症した腰痛が長引いて開幕にも間に合わず、夏場にも右ふくらはぎ肉離れで離脱…。自分の中では正直まだ(やれる)、というのもあったけど、声を掛けてくれた球団に感謝して、違った形でチームに貢献したいと思いました」。7年間の「全力投球」の現役生活に幕を下ろした。

 25歳でプロ入り。150キロ超の浮き上がるような軌道の直球を武器に、2年目の13年にセットアッパーに定着した。67試合に登板し2勝4敗、40ホールド、防護率1・73。翌14年は同じ67試合登板で6勝4敗、42ホールド、防御率1・09、優勝を争ったソフトバンクとの対戦では11試合計14回無失点と圧倒した。

 静けさに包まれた年末年始、神戸市内にあった選手寮「青濤館」に隣接していた室内練習場で、数時間にわたって1人黙々とネットスローを繰り返すのが恒例だった。「動かしていないと、体が動かなくなるタイプだったので」。右肩や股関節が悲鳴を上げることもあったが、こん身の外角直球をつくり上げた。

 人柄がにじみ出たのは、印象深い出来事を振り返った時。「“7回終了時リードなら100連勝”という記録ですね。新聞で見ましたが、はっきり覚えています。みんなで手にした記録だからかな、自分の記録よりうれしかった」。13年5月28日ヤクルト戦から始まり、14年8月30日西武戦で達成。2年連続最優秀中継ぎ投手という栄誉より、馬原、平野、比嘉らと成し遂げた救援陣一丸の快挙が勝った。

 今後はフロント入りする。詳細は未定で来年1月に正式発表される見込み。「どんな形でも球団のために貢献したい。“任されたところで”という意味で言えば、今までと同じですね」と笑った。マウンドで必勝リレーを担った鉄腕は、グラウンド外でもチームのためにバトンをつなぐ。 (湯澤 涼)

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