阪神・北條、打倒・鳥谷宣言!定位置奪取へ決意「遊撃の一番を目標に」

[ 2018年12月5日 09:11 ]

契約更改を終え報道時の質問にこたえる北條(撮影・大森 寛明)
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 阪神・北條史也内野手(24)が4日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、600万円アップの年俸2600万円でサインした(金額は推定)。レギュラー白紙となっている遊撃の定位置争いに臨むにあたり、昨春も争った最大のライバル・鳥谷敬内野手(37)との競争を制することを力強く宣言した。

 「すごい人ですけど、ライバルとして、頑張るだけです」

 今季は6月から1軍昇格を果たすと、「2番・遊撃」に固定された。定位置を確保しかけた矢先の9月14日のヤクルト戦(甲子園)で三遊間の打球に飛び込んだ際に左肩を亜脱臼。シーズン最終盤の欠場を余儀なくされた。矢野新監督は、すでに内野のレギュラー白紙を強調しており、来春キャンプから群雄割拠のサバイバルが開戦する。

 「(遊撃争いは)毎年なんで。そこで一番にならないと、試合に出られないので。一番になることを目標にして頑張りたい」

 62試合で打率・322をマークし、守備も安定感を見せた北條もレギュラー有力候補に挙がる。チーム随一の快足を誇る植田、熊谷、ドラフト3位・木浪も控える中、最大のライバルとなるのが、三塁から同ポジションに本格復帰を果たす鳥谷だろう。

 思えば、昨春も一騎打ちの様相を呈し、金本前監督に長打力開花を認められた北條が開幕スタメンを奪取。2年ぶりの“再戦”になる。

 来季へ描く理想像がある。交渉の場で球団からは「来年は最初から先頭に立って、チームを引っ張ってくれ」と期待をかけられ、24歳は意気に感じた。

 「ショートというポジションは試合の中でも、チームとしても重要。試合に勝つために引っ張っていけたら」

 来季から、2歳上で仲も良い糸原がキャプテンに就任する。“副キャプテン”として共闘することには「しっかりキャプテンに頑張ってもらって、自分は付いていくだけ」と謙そんしながらも「チームの中心になれるような選手になれたら。全試合出られたら数字も良い成績で周りからも中心だと思われる」と圧倒的な数字で周囲を納得させるつもりだ。

 左肩のリハビリは順調で、年明け恒例のヤクルト・山田哲との合同自主トレも「回復具合と球団からOKが出るか」と参加を熱望した。「最後にケガしてしまって、悔しいシーズンになった。来季へ向けて、その借りを返そうという思いでやる」。逆境を力に変えられる男・北條史也が、このまま終わるわけがない。(遠藤 礼)

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2018年12月5日のニュース