西武・秋山 メジャー挑戦視野か 複数年見直し固辞「まずは3年契約を全う」

[ 2018年12月4日 05:56 ]

挑戦と記した色紙を手にする秋山 (撮影・白鳥 佳樹)
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 西武の秋山翔吾外野手(30)が3日、埼玉・所沢のメットライフドームで契約更改交渉に臨み、3年契約3年目の来季は1500万円増の年俸2億3500万円プラス出来高でサインした。球団から来季からの複数年契約を提示されたが断り、来シーズン中に取得条件を満たす海外フリーエージェント(FA)権を行使してのメジャー移籍の可能性を残した。

 危機感からの秋山の言葉だった。炭谷、浅村のFA流出が決まり、菊池もメジャー移籍がほぼ確実となった。投打の軸が抜け、チームリーダーとしてさらに期待がかかる秋山は「あれだけのメンバーが抜けてやるのは、僕にとっても挑戦。違うチームになっているので、僕も数字を伸ばすとか。挑戦かなと」と語った。

 今季は195安打で3度目の最多安打のタイトルを獲得。打率・323、82打点、24本塁打をマークした。現在596試合連続フルイニング出場でパ・リーグ記録を更新中。まずは戦力ダウン必至の来季へ、主力として献身的にチームを支える意欲を示した。

 海外FA権を取得する見込みの来季は3年契約の最終年。球団からは下交渉で、来季からの複数年契約を提示されたが断った。かねてメジャー移籍への思いを抱える秋山は「まずは3年契約を全うする。そこから考えるということ」と具体的な言及を避け、渡辺久信SDも「今のところ、どこに行きたいとかはなかった」としたが、20年シーズンからのメジャー挑戦への可能性は残した。

 11月の日米野球では打率・350、1本塁打、7打点とメジャー投手相手に対応力の高さを証明した。次へのステップを探る来季、メジャーのスカウトからも注目される存在となるのは間違いない。 (春川 英樹)

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2018年12月4日のニュース