雄星 3日ポスティング申請へ「ここから30日間は一喜一憂せずに」

[ 2018年12月3日 05:30 ]

子供たちの前で投球フォームの手本を見せる菊池(撮影・篠原岳夫)
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 西武は3日、メジャー移籍を目指す菊池雄星投手(27)がポスティングシステムを利用するための申請手続きを日本野球機構(NPB)に行う。菊池はこの日、地元・岩手でのイベントに出席し、申請前日の心境を吐露。高校時代からのライバルで、将来的にメジャー移籍を目指すDeNA・筒香嘉智内野手(27)と海の向こうでの「再戦」も願った。

 胸の高鳴りも、不安もある。長年夢見てきた舞台への挑戦。菊池は静かな口調で申請前日の思いを明かした。

 「ここから(交渉期間の)30日間は、予測不可能なことがいろいろ起こると思う。一喜一憂せずにいたい」。3日のポスティング申請を経て、大リーグ機構から契約可能選手としてメジャーの全30球団に通知される。争奪戦のゴング。日本球界を代表する左腕は「どこ(のチーム)に行ったとしても、結果を出せるように」と力を込めた。

 生涯のライバルに、一足先に海の向こうで雄姿を見せる。同学年の筒香も将来的なメジャー移籍の希望を表明。菊池同様の道を歩もうとしている。「高校からのライバルで、日本で一番対戦していて楽しかったのが筒香なので」。交流戦での対戦成績は5打数2安打。近い未来、メジャーの舞台で再び対戦が実現するかもしれない。「そうなればうれしい」と笑顔で話した。

 この日は母校・花巻東に隣接する花巻市総合体育館でイベントに出席。トークショー、野球教室などで子供たちと触れあった。「高1の冬に佐々木(洋)監督と面談をして、“高卒でメジャーに”と目標を設定した。それから12年間、ずっとその舞台を目指していた」。最初に夢を描いた原点の地。イベント後に佐々木監督とも談笑した27歳は、地元で思いを新たにした。

 日本では野球人口の減少が続き「特に岩手県は一、二を争うペースで減っている」という。新天地で輝きを放つことこそが、子供たちにも夢を与える。「(地元で)パワーをもらった。皆さんの思いも背負って、岩手を代表するつもりでアメリカでプレーしたい」。菊池は交渉に備え、年末年始は米国に滞在する予定だ。時は来た。待ちに待った夢への扉が、いよいよ開く。 (鈴木 勝巳)

 ▽ポスティングシステム 日本の所属球団は11月1日から12月5日までの間に大リーグ側に申請し、米30球団に通知された翌日から30日間、獲得希望の全球団と交渉できる。上限2000万ドル(約22億6000万円)だった譲渡金は変動制に改定。契約金、年俸、バイアウト(契約解除)額の総額を「トータル・ギャランティー・バリュー」とし、2500万ドル(約28億3000万円)までの部分に20%、2500万ドルから5000万ドル(約56億5000万円)までの部分に17.5%、5000万ドルを超えた部分に15%をかけた額を足し譲渡金を算出する。

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