高1で“大谷超え”148キロの豪腕 プロで挫折も夢よもう一度

[ 2018年12月2日 22:14 ]

2日放送の「消えた天才」で紹介される天才投手は甲子園でも大谷(奥)と対戦
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 2日放送のTBSドキュメントバラエティー「消えた天才」(日曜後7・00)で、かつて大谷翔平投手(24=エンゼルス)を倒した天才たちを大追跡。高校1年時に大谷を上回る豪速球を投げた同世代の天才投手の現在に迫った。

 1年の夏から甲子園で147キロをマークし、怪物投手と呼ばれた大谷。しかし、1年の夏にその大谷の球速を1キロ上回る148キロの豪速球を投じた投手が存在する。帝京高で活躍した伊藤拓郎さん(25)だ。148キロは高校1年生の日本最速で現在も破られていない。高3の夏の甲子園では花巻東2年の打者・大谷を抑え、チームも勝利した。1学年上の山崎康晃投手(26=DeNA)も「素材はピカイチ」「監督が特別扱いするぐらい」と当時を振り返る。

 鳴り物入りでDeNAに入団。1年目から1軍で2試合に登板し無失点投球を披露。さらなる飛躍を期待された。ところが、プロ入りからわずか3年で戦力外に。「スピードが出なくなっていった」と自慢の直球のスピードは130キロ台まで球速が落ち込んでいた。

 実は高校時代、投げるたびに球速をアップさせた大谷に対し、伊藤さんは高校1年が最速の“早熟”。「悔しいというかもどかしかった」。焦りからフォームを崩し、膝を痛めたことが原因だった。

 結局、1軍での登板は1年目の2試合のみ。現在は社会人野球の強豪・新日鉄住金鹿島でプレーする。野球を続ける理由には「今年の8月に入籍しました。家族のためにも頑張っていこうと」。球速は146キロにまで復活。挫折を乗り越え、再びプロの夢を追う。

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