バットも調整法も変えない ヤクルト山田哲 ブレない姿勢が生んだ3度目トリプルスリー

[ 2018年12月2日 09:30 ]

10月9日、3度目のトリプルスリーを達成し、ファンに手を振るヤクルト・山田哲
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 復活を遂げた姿が、いちだんと頼もしく映った。2年ぶり3度目のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を達成したヤクルトの山田哲人内野手(26)。2度目の達成もプロ野球史上初めての偉業だったが、今度は3度目。不振で打率・247、チームも最下位に沈んだ昨季はシーズン最終戦で涙した。今季は34本塁打、33盗塁、打率・315の成績で、チームの2位躍進に貢献。「(去年は記録を)続ける難しさを学んだ。今年は達成できて、自分の中では満足している」と頬を緩めた。

 そんな山田哲は入団2年目から同じ形状のアディダスのバットを使い続けているという。同僚の青木がかつて使っていた形状もので、メープル素材、重さは約910グラム。アベレージヒッターが使用するタイプのものだ。軽いものが流行し、900グラムを超えると重いと言われる近年ではかなり重め。入団当初は「10種類くらい試した」というが、2年目の途中に「振ってみて、これと思った」。体調によって重さを感じることもあったが、「ずっとこれでやってきたから、変えるつもりはない」と言う。

 幼い頃から、一度決めたことは貫いていたという。小学生の頃の夏休みもそう。毎日、近所の公園で1人、壁当てを繰り返していた。朝7時半から始め、ちょうど8時に帰宅。その後は『夏休み漫画劇場』の「幽遊白書」を見るのが毎朝の楽しみだったというから、想像すると、なんだかほほえましい。

 「オフはウエート(トレーニング)をメインに考えて、特に変えることはないです。また(年明けの自主トレは)松山でトレーニングして、バットの形も変えないです」

 2年ぶり3度目の盗塁王、2年ぶり4度目のベストナイン、セ・リーグ特別賞を受賞した都内のNPBアワーズでは、初の首位打者と打点王にも意欲を示した。9年目を迎える来季。変わらぬ相棒を手に、どんな時もチームを引っ張る姿を期待している。(記者コラム・細川 真里)

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