阪神・西田 7年間のプロ野球人生で誇れる“宝物”となった今岡氏との出会い

[ 2018年12月1日 14:39 ]

阪神から戦力外通告を受けた西田
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 阪神から戦力外通告を受けた西田が「感謝しないといけないです」と口にする人物がいる。15年秋から2年間指導を受けた今岡2軍打撃コーチ(現ロッテ2軍監督)との出会いは、プロ7年間で大きな財産になった。

 「(現役時代の姿を)テレビでも見ていて、この人に教えてもらいたいと思ったんです」。5年目だった2月の2軍キャンプの初日だった。「待っていても誰も教えてくれない。自分からいかないとあかんと思って」とフリー打撃中に今岡コーチに聞いた。

 「自分のバッティングどうですかね?」。そこから密着指導が始まった。開幕を迎え、試合が終わった後も室内での打ち込みに付き合ってもらい、ロングティーでは1日何百球も投げてくれた。

 「自分でも分かるくらい打球が強くなって、周りの人からも言われるようになった」

 17年限りで阪神を退団し、今季からロッテの2軍監督を務める「恩人」には、10月に戦力外通告を受けた4日後に電話を入れると、心情を思いやる言葉が返ってきた。

 「4日も休んでたら野球やりたなるやろ。普通に野球やってたら4日の休みは嬉しいけどな。俺も経験してるから分かるよ」。

 7年間で1軍では2打席のみで無安打に終わり、恩返しすることは最後までできなかった。ただ、指導を受けた時間は消えず、授かった助言は、今も胸に刻まれている。

 「1聞いたら10教えてくれる方でした。コーチとしてじゃなく、人としてすごい人でした。あの時、自分から聞きにいって本当に良かったと思う。結果を残せたら良かったですけど、今岡さんには感謝しかないです」。

 目に見える「結果」に結びつかなくても、今岡コーチと歩んできた道のりは西田の短いプロ野球人生で誇れる“宝物”になった。(記者コラム・遠藤 礼)

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