智弁和歌山前監督・高嶋仁氏“仁王立ち”で勇退スピーチ「記録を作るのは選手だが…」

[ 2018年12月1日 20:08 ]

中谷監督から花束を受け取る高嶋前監督
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 監督として春夏の甲子園大会で歴代最多68勝を挙げ、今年8月に勇退した智弁和歌山前監督・高嶋仁氏(72、現名誉監督)の勇退記念パーティーが1日、和歌山市内のホテルで開かれた。阪神・高代延博2軍チーフコーチ、前ヤクルト・武内晋一氏、中日・岡田俊哉投手、日本ハム・西川遥輝外野手ら200人が出席した。

 あいさつのため壇上に上がった高嶋前監督は「こんなに集まってくれて、これだけで満足です」と感無量の表情。通算勝利数だけでなく、春夏甲子園大会の出場回数も計38回と歴代最多を誇るが「記録を作るのは選手だが、その選手を育てたのは監督。そこは間違わんといて欲しい」と満面の笑顔で呼びかけ、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。

 監督を志した経緯、教え子達との思い出など話は多岐にわたり、あいさつは予定の15分間をはるかにオーバー。代名詞の「仁王立ち」で25分間の“爆笑トーク”を話しきった。

 今後は名誉監督として母校に携わり、中谷仁監督をサポートする一方、来春センバツではNHKの解説を務めることも発表。「中谷は多分、私の時代よりも強いチームを作る。それだけのモノを持っている。何年かかるか分からないが、全国優勝まで行く」と後継者へのエールを送った。

 奈良・智弁学園時代の教え子にあたる高代コーチは「来年は30年ぶりに若い選手を教育する立場になったが、高嶋先生に教えていただいた基本をしっかり守って、1軍にいい選手を送れるように頑張りたい」と決意表明。昨年6月に左手血行障害の手術を受け、今年5月に復帰登板を果たした中日・岡田は「本当に厳しかったけど、負けないということを教わった」と感慨深げに高校時代を振り返った。

 48年間の監督生活には一区切りとなったが「野球界から離れるわけではない。解説とか何らかの形で残るので、寂しいとかはないですね」とまたしても満面の笑み。「最高の監督生活だった。確かに48年と聞くと長いが、終われば早かった。100回大会で智弁の名が甲子園に出たというのが一番の思い出。そこで終われたのも、いい終わり方だった」と清々しい表情で締めくくった。

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