どうなる?筒香 メジャー希望もポスティング容認が焦点 海外FA取得早くて21年

[ 2018年12月1日 06:30 ]

昨年3月、侍ジャパンの主軸としてドジャースと練習試合を行う筒香
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 DeNA・筒香嘉智外野手(27)が30日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、球団側に将来的なメジャーリーグ移籍の希望を伝えた。5000万円増の年俸4億円でサインした主砲。海外フリーエージェント(FA)権を取得するのは最速で21年シーズンだが、ポスティングシステムの利用を容認されれば早ければ来オフにも「メジャーリーガー・筒香」が誕生する可能性もある。

 自身の未来へ、大きな一歩を踏み出した。近い将来のメジャー移籍。来季契約を終えた筒香は、交渉の席上で三原一晃球団代表に胸に抱いていた思いのたけを伝えたと明かした。

 「小さい頃からの夢であるメジャーリーグでプレーがしたい。そういう思いがあると伝えました」

 来季でプロ10年目。オフの交渉の場で初めてメジャー移籍の希望を口にした。幼少の頃から「メジャーリーグのプレーを見てずっと憧れていた。夢だった」。ただ、海外FA権を行使しての移籍は最速でも21年のシーズン後。筒香自身も30歳になっている。この日は思いを伝えただけで「球団の答えはなかった」というが、今後はポスティングシステムの利用が容認されるかが焦点となる。

 DeNAでは過去、同システムを利用して選手がメジャーに移籍した例はない。筒香が初のケースとなるのか。岡村信悟球団社長は「大切な選手だが、一方で本人の気持ちも大切にしないと。球界を代表する選手。そういう気持ちを持つのも当然だと思う」と言及。「何が最適か、いろいろと考えたい」と容認に含みを持たせた。

 今オフは横浜と花巻東の高校時代からライバルだった西武・菊池がポスティングシステムでのメジャー移籍を目指している。「素晴らしい投手。応援している」と話す男が、刺激を受けていることは想像に難くない。FAまで待つのか、ポスティングか。筒香自身は「これから球団の方と相談になると思う」とし、対話を重ねていきたい考えでいる。

 「来年はベイスターズでのプレーが決まっている。チームのために身を削ってでも、来年一年しっかりやりたい」。まずは来季、21年ぶりのV奪回へと主将として全精力を注ぎ込む。そしてその先の未来で、筒香は自身の夢を追う。 (鈴木 勝巳)

 ▼DeNA・三原一晃球団代表 将来的にメジャーに挑戦したい、という話があった。彼の意向は真摯(し)に受け止めて、とはいえキャプテンでもあり、また横浜のファンに人気の高い選手。簡単な意思決定ができるというものではない。

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