ハム中田、“BIG3同期”由規との対戦熱望「僕がくすぶっている時も…」

[ 2018年11月29日 20:22 ]

ゴールデン・グラブトロフィーを手にする日本ハム・中田(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 日本ハム・中田翔内野手(29)が29日、都内で行われた「三井ゴールデン・グラブ賞」表彰式に出席。ヤクルトを戦力外となり、楽天に育成契約で入団した由規投手(28)との対戦を熱望した。かつて中田とともに「高校BIG3」として注目された同期生。右肩痛から再起をかける最速161キロ右腕との“真剣勝負”に思いをはせた。

 グラブをかたどったトロフィーを見つめ、中田の頬が自然と緩んだ。守備率・998で2年ぶり3度目の受賞に「派手じゃないけど、当たり前のように捕ることを評価して頂いてうれしい」。印象に残るプレーとして5月15日の西武戦(東京ドーム)の7回2死一、二塁で山川の一邪飛をダイビングキャッチしたシーンを挙げた。

 今オフ、海外FA権を行使せずに日本ハムに残留した中田には刺激材料もある。由規との真剣勝負だ。11年6月3日の交流戦(神宮)で一度だけ実現したが、同一リーグなら対戦チャンスは増える。「ぜひ対戦したい。僕がくすぶっている時でも、(ロッテ・唐川と)あの2人の活躍を見て勇気づけられた」

 08年2勝、09年5勝、10年12勝とステップアップの由規に対し、中田は左手首骨折で入団初年度を棒に振ると09年22試合、10年も65試合で9本塁打、22打点にとどまった。しかし、11年以降は立場が逆転。日本ハムの4番として14、16年の打点王など球界を代表するスラッガーへ成長した中田とは対照的に、由規は右肩痛に苦しんでヤクルトを戦力外となり、新天地で活路を見いだそうとしている。

 「これからも切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」。先発ローテーションを守り続けた唐川も今季中継ぎに配置転換されるなど、三十路を前にかつての「BIG3」の立場は変わった。それでも、中田は由規が育成からはい上がってくるのを待っている。

続きを表示

2018年11月29日のニュース