阪神・矢野監督、助っ投も特別扱いなし「見てみないと」“新方程式”は実力勝負

[ 2018年11月29日 09:27 ]

選手とゴルフを楽しむ矢野監督(撮影・井垣 忠夫)
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 阪神の矢野燿大監督(49)は28日、来季の新外国人選手もレギュラー争いに参戦させる方針を明かした。すでに野手のポジションに関しては白紙であることを明言。同調する形で助っ人投手にも入団前から役割を確約しない考えを示した。

 「球児もね、ああやって言っているしね。(救援陣に関しても)球児、能見とかさ、桑原。そういうピッチャーのなかに、また誰か外国人だったり、ルーキーだったりね。適性も見ながら」

 たとえ新助っ人であっても特別視することはない。すでにピアース・ジョンソン投手(27=ジャイアンツ)との契約は大筋合意に達している。今季はジャイアンツで37試合に登板して3勝2敗と活躍。平均150キロの直球を武器に変化球の切れ味も魅力だ。先日、谷本球団本部長が「基本はリリーフでしょうが」と評したように基本的には救援での起用を想定しているが、指揮官は適性を見た上でポジションを判断する考えを強調した。

 「だって見ないとわからへんやん。外国人だって実際に自分の目で見てみないとわからない。もちろんルーキーだってわからない」

 今オフは藤川も来季は抑えとして挑戦することを公言している。正式契約には至っていないが、今季まで守護神を務めたドリスの保有権も球団が保持。能見、桑原も状態次第ではストッパーの候補に浮上する可能性はある。そこに新助っ人が加われば、自ずと競争はし烈さを増す。

 「こっちは勝手に計算している部分もあるけど、それも、その年によって状態やコンディションとかもわからんから。それは見てみないと。今の時点で決められるっていうことはまずあり得ない」

 最後まで慎重な姿勢は崩さなかった。来春のキャンプ、オープン戦を経て、正式に決定する新守護神を含めた救援陣の顔ぶれ。矢野阪神の「勝利の方程式」は実力勝負となる。(山本 浩之)

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2018年11月29日のニュース