阪神・高山 不振脱出へ来年は自信ある 600万円減も「もう1回、自分のスタイルで」

[ 2018年11月27日 05:30 ]

契約更改を終え渋い表情の高山(撮影・大森 寛明)
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 阪神の契約更改交渉が26日、兵庫県西宮市の球団事務所であり、5選手が契約を更改した。今季45試合で打率・172、1本塁打14打点に終わった高山俊外野手(25)は600万円減の推定年俸3200万円でサイン。来季は今秋キャンプでつかんだ自信を胸に、新人から4年連続の開幕スタメンを勝ち取り、1軍で完走する意気込みを口にした。

 悔しさを胸の奥にグッとしまい込んだ。反省は忘れないが、もう過去は振り返らない。前だけを見据え、高山は「自信」という言葉をあえて口にした。

 「思うことはたくさんあるけど、体制も変わりましたし、来年は自信はあります。それしかない」

 来季の抱負を聞かれると、表情を引き締めてはっきりと答えた。一昨年の新人王が今季はまさかの大不振。持ち前のバットコントロールが影を潜め、45試合で打率・172という不本意すぎる結果に終わり、推定600万円減の提示にも一発でサインした。

 ただ、不振の原因を探す段階は終えている。矢野監督体制となった秋季キャンプでは、改めて自分自身と向き合った。「矢野さんと話す時間もありましたし、もう1回、自分のスタイルで勝負しようと。そういう気持ちでキャンプを迎えて、終えて、今も練習している」。思い切りの良さと、どんな球でもバットに当てられる技術が持ち味。キャンプ中の打撃練習では快音を連発させ「目指していく方向性は固まっている。自分の中で今年、去年と違うのは、そういう方向性を定めていけるというのが1番強い」と力を込めた。

 復活への大きな指標となるのが、新人から続けている開幕スタメンだ。16年から3年連続で1番打者として先発。2リーグ制以降、阪神入団から3年以上開幕スタメンを飾ったのは、自身を含め6人しかいない。矢野監督はレギュラー白紙を強調しているが、中でも中堅は激戦区。4年連続で開幕オーダーに名を連ね、そのままシーズンを完走することが大目標となる。

 「1年目は(開幕から)最後までレギュラーで出て、2年目は1軍にいたけど出られず、今年は1軍にもいられなかった。開幕どうこうはわからないですけど、1年間通してやっていければいい」

 潜在能力の高さは疑いなし。高山らしさを取り戻し、再び輝きを放ちたい。(山添 晴治)

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2018年11月27日のニュース