阪神・福留に岩瀬からエール「まだ若々しい。1年でも長く」

[ 2018年11月25日 05:30 ]

名球会セ・パ対抗戦   セ・リーグ6―5パ・リーグ ( 2018年11月24日    東京ドーム )

<名球会セ・パ対抗戦>試合前に談笑する(左から)松井稼頭央西武2軍監督、福留、鳥谷(撮影・篠原岳夫)
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 日本プロ野球名球会が24日、東京ドームで40周年を記念した「ベースボールフェスティバル2018」を開催した。全員が入団当時のユニホームに身を包んで行われたセ・パ対抗試合には、阪神から福留と鳥谷の現役2選手も参加。福留は今季限りで引退した中日・岩瀬から今後の活躍にも太鼓判を押され“アラフィフ”の域までプレーすることを望まれた。

 猛虎の“最長老”もこの日ばかりは若手に逆戻りした。球界の重鎮たちもプレーした名球会の恒例試合に、福留は中日入団時の背番号1のユニホームを着て出場。現役としての遠慮もあったのか、3打数ノーヒットに終わったが、年齢を感じさせない若々しいプレーで観衆を沸かせた。

 「すごい人ばかりだし、刺激にもなるし楽しんでやれました。何よりケガしなくて、させなくて良かった」

 2回の守備から全セの右翼に入り、無安打ながらも試合後は笑顔。右翼から何度も本塁へ大遠投を見せ、東京ドームをどよめかせた。まだまだ元気な姿に優しい眼差しを送ったのが中日時代の先輩・岩瀬だ。今季、不滅とも言われる1002試合登板、407セーブという大記録を残して引退した鉄腕から今後の活躍に、お墨付きをもらった。

 「まだ若々しいですよ。スイングも。打席での雰囲気とか、ここ一番での強さとかは変わっていない。1年でも長くやってほしい」

 中日の98年同期入団だが、年齢は岩瀬が3つ上。44歳で引退した自身と同等以上に長く活躍できるかという問いにも「やってほしいですね。たぶん、やる気じゃないですか」と自分を超えていってほしいと願った。

 41歳を迎えた今季も攻守の軸として圧倒的存在感を見せた福留。矢野監督は「レギュラー全員白紙」の方針を打ち出しているが、その座を脅かす若手はまだ出てきていないのが実情だ。一昨年、日米通算2000安打を達成し名球会入りしたが、日本だけでも1808本。一つの目標としている大台まで残り192本で、2020年には到達できる見通しだ。

 10月13日の岩瀬の引退登板では代打で登場し空振り三振。試合後のセレモニーでは号泣しながら抱き合った。敬愛する先輩のエールに応えるためにも、まだまだ先頭に立って猛虎を引っ張っていく。(山添 晴治)

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