新井さん 背番号25最後の“お勤め” 後輩たちが「かわいい分だけ心配」

[ 2018年11月25日 05:30 ]

セ・リーグ3連覇の報告とお礼参拝で宮司とともに記念写真に納まる(左から)新井、会沢、緒方監督  (撮影・成瀬 徹)   
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 今季限りで現役を引退した広島・新井貴浩内野手(41)が24日、リーグ3連覇の報告とお礼のため広島市内にある広島護国神社に参拝した。背番号「25」のユニホーム姿で参加した最後の球団行事。「ファンとともに応援する」という来季、リーグ4連覇と35年ぶりの日本一を目指す後輩たちを「かわいい分だけ心配」とし“親父愛”の視線でエールを送った。

 松田オーナーや緒方監督、ナインらとお礼の参拝を終えた新井は、清々しい表情だった。ユニホーム姿での球団行事参加はこれが最後だが「着ようと思えば家でも着れるから」と笑わせ、引退の実感への質問にも首を横に振った。

 「まだ湧かない。(来年)2月1日(のキャンプイン)じゃないですか。そこで自分がユニホームを着ていないとなったら、感じるかも」

 復帰後の4年間、ともに汗を流したナインとは、ソフトバンクの前に屈した3日、日本シリーズ最終戦以来の再会。「久しぶりにみんなと会ったけど、楽しいね」。カープは家族のようなチーム。会話ははずみ、束の間の触れあいを楽しんだ。

 後輩たちの成長を頼もしく感じながら、自身も全力で走り抜いた4年間だった。「技術的に素晴らしい選手が多いけど、4年前に比べたら考え方も成長していると感じる」。根付くのは自己犠牲の精神。それこそが、あの黒田博樹氏や新井が大切にしてきたものだ。

 「自分さえよければ…じゃなく、フォア・ザ・チームの精神。それがチームのいい雰囲気につながっている。見ていてうれしい」

 来季はリーグ4連覇と、自身も未経験のまま積み残しとなった悲願の日本一が懸かる。「みんな力のある選手ばかり。今のままやってくれたら十分」。信頼感は揺るぎない。だが、その一方で「心配はある」とも言う。

 「プレーじゃなく、ケガするなよ…とか、カゼ引くなよ、しっかりメシ食えよ…とか。みんなかわいいので、かわいい分だけ…ね」

 まさに親父愛にあふれたパラドックス。1年前の同時期は、来季に向けて既に始動しており「朝起きたら、どこかが筋肉痛だった」と振り返る。それが今や厳しいトレーニングから解放され「ホッとする」。本音だった。

 「ボクもファンの方と一緒に応援する」

 球史に輝かしい実績を刻み、戦い終えた巨星は優しい口調に日本一への願いを込めた。(江尾 卓也)

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