矢野阪神、スローガンは「オレがヤル」捲土重来へ自主性求める

[ 2018年11月24日 05:30 ]

今季の本当のスローガン「ぶち破れ!」を発表する矢野監督(撮影・大森 寛明)
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 ファン感謝デーの冒頭。矢野監督が甲子園のファンを前に初めてマイクを握った。「来シーズン、タイガースファンの皆さんをたくさん喜ばせられるように。そして最後には一緒に思い切り喜べるような、そういうシーズンにしていきたいと思います」。力強い所信表明を終えると、いよいよ来季スローガンの発表に移った。

 まずビジョンに映し出されたのは現役時代に使った「必死のパッチ」。スタンドが一瞬どよめき、笑いが起こった。捕手出身の指揮官らしい“つかみ”だった。「もちろん来季のスローガンではありません」。そう言うと、真のスローガンを披露した。

 「ぶち破れ! オレがヤル」――。

 就任以来、選手たちに自主性を求めてきた思いが「オレがヤル」に込められていた。チャンスで打つのは、ピンチを抑えるのは、チームを引っ張るのは、勝たせるのは……。他の誰でもない。それは、個々の選手、指揮官、ファン。そう「オレ」だ。その集合体こそが、矢野阪神というわけだ。

 「何かをみんなで共有したかった。チーム全員、ファンの人も一緒にみんなで、となった時に“オレがヤル”と。みんなを力にしようと思って。1人より2人やし、2人より10人やし。みんなでそうやって思えたら、もっとパワーになるんじゃないかな、と思って」

 最初に指揮官が考えた案が「オレがヤル」だった。ところが「ソフトバンクが使ってました」となった。14年に阪神を倒して日本一になったソフトバンクのスローガンが「俺がやる。」。でも、ひるまない。それどころか吉兆にあやかった。「優勝した年に使っていたと言っていたから縁起も良いし、いいんじゃないか」。そこに球団案の「ぶち破れ!」を加え、1年目のスローガンとした。

 最下位からの捲土(けんど)重来を目指す来季。一人でも多くの「オレ」の活躍で、立ちはだかる壁をぶち破っていく。 (惟任 貴信)

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