輝星「18」初披露 松坂流のエース道「自分もすぐ1軍に」

[ 2018年11月24日 05:30 ]

新入団選手会見でポーズを取る吉田輝星(撮影・高橋茂夫)
Photo By スポニチ

 輝星よ、大志を抱け!日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(17=金足農)が23日、札幌市内のホテルで新入団選手発表会見に臨み、背番号18のユニホーム姿を初披露した。かつて斎藤佑樹投手(30)も背負ったエースナンバー。会見前には同市内の羊ケ丘展望台を訪問し、クラーク博士像に「日本一の投手」という「大志の誓い」を立てた。

 大志を抱く17歳を一面の銀世界が出迎えた。この日の札幌市の最高気温は0・8度。寒風吹きすさぶ中で、羊ケ丘展望台を訪れた吉田輝は、黒いベンチコートを脱ぐと「YOSHIDA 18」のユニホーム姿を初披露した。

 「(18番は)びっくりした。チームを代表してしっかり勝てる投手という印象。エースナンバーと言われているので、背番号に負けない投球をしたい」

 クラーク博士像の台座にあるポストに自身の夢を書く「大志の誓い」を投函(とうかん)。「日々進化して日本一の投手になる」と書き込んだ。「日本一を達成した時にその中で投げていたい。直球は自信があるので、日本一の直球を投げることを目標にしていきたい」。最速152キロを誇る直球は驚異的な伸びがある。「一日でも早く戦力になってくれ」と伝えた栗山監督も「動く球が全盛の時代の中で、しっかりした魅力ある直球を投げられるベースがあるのは活躍できる要因」と期待を寄せた。

 甲子園を沸かせ、プロで背番号18を背負って投げる姿は横浜のエースとして甲子園春夏連覇を達成し、同じドラフト1位で西武入りした松坂(現中日)の姿と重なる。吉田輝も金足農のエースとして甲子園で準優勝し「金足農旋風」を巻き起こした。「状況は似たような感じだけど、松坂さんのように活躍するにはまだまだ努力が必要。松坂さんは1年目から活躍した。自分もすぐ1軍に上がって勝利に貢献できるような投手になりたい」。甲子園のスターからプロ野球のスターへと上り詰めた松坂のような道を歩むことを誓った。

 1年目の目標には「開幕1軍」を掲げた。札幌市内のホテルで行われた入団会見前には本拠・札幌ドームを見学し、三塁側ベンチから球場内を見渡した。24日のファンフェスティバルのため、マウンドは撤去されていたが「あそこですぐにでも活躍するイメージを持っていかないといけない」と快投する姿を頭に描いた。日本ハムのエースになり、日本を代表するエースへと羽ばたく。抱いた大志を、夢で終わらせるつもりはない。(東尾 洋樹)

 ≪本家も来季“復活”≫松坂は来季から背番号18を復活させる。ソフトバンクから中日に移籍した今季、6勝をマーク。右肩痛から復活してカムバック賞を受賞し、今オフに「99」から代名詞の背番号に変更された。プロで同じ18を背負う吉田輝の印象については、今夏の甲子園をテレビ観戦した際「総合力の高い投手だと感じますね」と評していた。

続きを表示

2018年11月24日のニュース