阪神 坂井オーナーが最後のエール「皆さんの力はこんなものじゃありません」

[ 2018年11月22日 05:30 ]

阪神納会であいさつする坂井オーナー=左は藤原次期オーナー、左下は矢野監督(撮影・成瀬 徹)
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 11月30日付で退任する阪神・坂井信也オーナー(70)は21日、現職として最後の球団行事となる球団納会に出席し、冒頭あいさつで壇上に立った。フロント、チーム関係者全員を前に「今年は本当に厳しいシーズンで、皆さん方、悔しい思いでいっぱいではないかと思います。皆さんの力は、こんなものじゃありません」と17年ぶりの最下位に沈んだシーズンをねぎらい、こうべを垂れた。

 「私も11シーズン、皆さん方にお世話になりましたが、今シーズンをもってオーナーを退職させていただきます。11シーズンの間、実に2位5回、3位1回ということで、非常に皆さん方に頑張っていただいたんですが、残念ながら優勝の2文字は獲得することができませんでした。これは、ひとえに私の不徳のいたすところ、責任であると、非常に反省しております」

 岡田阪神の最終年となった08年7月1日付でオーナー就任。その後は真弓、和田、金本と3監督の政権を球団トップとして支え、05年以来のリーグ制覇、85年以来の日本一を目指した。就任7年目の14年にはリーグ優勝こそ逃したものの、和田阪神が日本シリーズまで進出した。

 「来シーズンは、新しい藤原オーナーのもとで、ぜひとも優勝の2文字を獲得していただくよう、皆さん方、頑張っていただきたいと思います。本当に長い間お世話になり、ありがとうございました」

 自らがなし得なかった悲願成就は、藤原崇起次期オーナーに託した。(惟任 貴信)

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2018年11月22日のニュース