阪神ドラ4斎藤 桑原先輩から宝刀学んで誠也斬り「負けたくない」

[ 2018年11月21日 05:30 ]

ボール型の色紙に「勝」としたため笑顔を見せる斎藤(撮影・三島 英忠)
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 阪神からドラフト4位指名されたHonda・斎藤友貴哉投手(23)が20日、東京都内のホテルで交渉し、契約金6000万円、年俸1000万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。対抗心を燃やす同学年の広島・鈴木を封じるため、先輩となる桑原からスライダーの極意を学ぶ考えを明かした。

 緊張した表情が、一気に引き締まった。斎藤は時折、言葉を詰まらせながら会見に臨んでいたが、「対戦したい打者は?」との質問にはハッキリした口調で即答した。

 「同級生で、球界を代表している鈴木誠也選手と対戦したいです。カープの中心選手なので、すごいと思う。負けたくない気持ちはあります」

 広島の4番としてリーグ3連覇の立役者となった押しも押されもせぬ若き主砲。プロの世界で一歩先を行く同学年に、早くも対抗心を燃やした。

 「熱い選手。マウンドで熱さを出すタイプではないですが、その中でも抑えられるように自分のボールを磨いていきたいと」

 そのためには、武器のスライダーを進化させなければならない。少し浅い握りから「滑らせる」感覚でリリースする宝刀は、来季から先輩になる桑原と似ている。

 桑原は140キロ台後半を計測する超高速スライダーで、並み居る強打者を退けてきた。同僚となるからには「いろいろ勉強して、先輩方から技術面についても聞いてみたいと思う」と、学ぶ姿勢を惜しむことはない。

 阪神で言えば「藤浪世代」の23歳。社会人卒の即戦力だから、1年目から活躍を求められる。すでに矢野監督からは来春キャンプの1軍スタートを明言されており、「2月1日からしっかり投げられる体を作って。ライバルはたくさんいるので、負けないような投球を」と気合い十分だ。身長1メートル84、90キロの堂々とした体格から最速153キロを投じる本格派右腕。ハイレベルな投手陣に割って入る。(巻木 周平)

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2018年11月21日のニュース