「聖地」ヤンキースタジアムで思う…ゴジラ松井と巨人・岡本の“共通点”

[ 2018年11月21日 10:30 ]

ヤンキースタジアム
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 現地時間17日。米ニューヨークでのイベント終了後、ハロプロのアイドルグループ「モーニング娘’18」の牧野真莉愛(17)は「明日、ヤンキースタジアムに行ってきます!」と、とびきりの笑顔で言っていた。野球(特に日本ハム)が大好きで、メジャーリーグも大好き。お気に入りの選手はヤンキースの若き主砲アーロン・ジャッジだ。帰国便までのわずかな時間を使って足を運ぶという。もちろん試合はやっていないし、ジャッジにも会えない。それでも「聖地」に行きたい、という気持ちは痛いほど分かる。

 日本シリーズ、日米野球の取材が終わり、ちょっと遅めの夏休みで訪れたニューヨーク。自分はイベント当日の昼間、地下鉄を乗り継いでヤンキースタジアムに向かった。松井秀喜のヤ軍移籍1年目の03年に取材で訪れて以来、15年ぶりだ。かつて球場のあった場所は駐車場。今は駅から出て目の前に新しいヤンキースタジアムがドーンとそびえ立つ。当日はカレッジフットボールの試合が行われており、野球のシーズンオフとは思えない賑わいだった。

 球場は新しくなっても、取材の合間に寒さをしのいでいたマクドナルドは健在だった。駅の北側。当時、松井はフロリダキャンプ前の自主トレを球場で行っており、記者陣はマクドナルドで暖を取りながら練習が終わるのを待っていた。今回も店に入った。タイムスリップしたような感覚を覚えた。

 その松井の「弟子」である巨人・岡本和真を日米野球で追いかけた。22歳。侍ジャパン初選出で野手陣最年少ながら、気負いのない、堂々とした立ち振る舞いが印象的だった。「打てなくても僕は悲観しません。これも経験。楽しんで、と思っています」。結果が良かろうが悪かろうが、全ての経験が糧になる。若くしてそれを理解しているから、目先のことで一喜一憂しない。そういえば、松井も現役時代からそうだった。ともに巨人の4番。岡本にその姿が重なって見えた。

 松井に教えてもらったマンハッタンのステーキ店「ウルフギャング」。ステーキは豪快にして美味だった。日本にも支店があるそうだ。プロ野球界は束の間のオフ。帰国したら足を運んで、18年のシーズンを回想してみよう。すぐにやってくる、新しい1年を前に。(鈴木 勝巳)

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