正力賞の工藤監督 苦渋の決断、選手は悔しい思いもあったはず…「日本一」で報われた

[ 2018年11月21日 05:30 ]

3度目の正力松太郎賞に輝いた工藤監督
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 今年のプロ野球の発展に貢献した監督、選手に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が20日、東京都内で行われ、ソフトバンクを2年連続の日本一に導いた工藤公康監督(55)が満場一致で選ばれた。

 選手時代の87年、監督に就任した15年に続き3度目の栄誉。「正直、びっくりしています。他にも受賞にふさわしい監督、選手がいる中で選んでいただけた。この賞はチームに頂いた賞だと思っています」。圧倒的な戦力を誇った就任1年目の15年とは違う感慨が言葉にこもった。

 今季は守護神サファテ、先発の和田ら主力投手陣に故障が相次いだ。前半戦を終えて39勝37敗の3位。夏場に助っ人左腕のミランダ、育成出身の大竹が加わると、2位からCSを勝ち抜いた。日本シリーズでは、先発の武田、石川を「第2先発」として救援に回し、主砲の内川には計2度の犠打を命じた。

 「苦渋の決断や選手に苦しい思いをさせてしまうことも数多くあった。しかし、日本一を果たしたときに、一つになって戦うことができて本当に良かったなと思った」

 昨年も最有力候補だった。球団は会見準備を整えたが、プロ野球記録の54セーブをマークしたサファテが受賞。これには「彼の力なくしては優勝はできなかった。サファテなら当然」と賛辞を贈った。3連覇を狙う来季は、歴代最多4度受賞の王貞治球団会長を目指す。「微力ながら野球界に貢献していきたい」。工藤監督は意気込みを新たにした。 (後藤 実穂)

 《投手出身では最多》ソフトバンクの工藤監督が3年ぶり3度目の正力賞受賞。1人で同賞を3度以上は、王貞治(巨、ダ、ソ)の4度、原辰徳(巨)、秋山幸二(西、ソ)の各3度に次ぎ4人目。投手出身では藤田元司(巨)、星野仙一(神、楽)の各2度を上回る最多受賞になった。

 ▽正力松太郎賞 日本のプロ野球の発展に大きな功績を残した故正力松太郎氏を記念し、1977年に制定された。プロ野球界に貢献した監督、コーチ、選手、審判員を対象に選考委員会が選出する。受賞者は日本一に輝いた監督が多く、最多は第1回を含めて4度受賞している王貞治氏。

 ▽正力賞選考委員 王貞治(ソフトバンク球団会長)、杉下茂(野球評論家)、中西太(野球評論家)、山本浩二(野球評論家)、門田隆将(作家)=敬称略、順不同=

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