【槙原寛己氏 日米野球総括】侍ジャパン“実りの秋”国際球への対応にメド

[ 2018年11月16日 10:00 ]

日米野球第6戦   侍ジャパン4―1MLB選抜 ( 2018年11月15日    ナゴヤD )

<侍ジャパン・MLB選抜>8回1死、柳田は左前打を放つ(投手・イエーツ)(撮影・椎名 航)
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 侍ジャパンにとっては収穫の多い日米野球だった。なんと言っても国際大会でのボールへの対応にメドが立ったのが大きい。

 今回は守備側によって米国のローリングス社製と日本のSSK社製のボールが使い分けられた。ローリングス社製はMLB公式球。SSK社製はNPB公式球のミズノ社製に代わって、今年からWBSC公認球になった。来年のプレミア12、20年東京五輪で使用される国際球だ。

 日本の投手が投げたのはSSK社製。革の感触はミズノ社と同様にしっとりしていて、縫い目が少し高い分、変化球の曲がりが大きい。私も触ってみたが、ツルツルしたローリングス社製より全然投げやすい。東京五輪に向け、ボールでストレスを感じる必要がないというのはうれしい。

 逆に日本の打者が打ったのはローリングス社製。ミズノ社製より少し大きくて重い分、飛ばないイメージがあったが、しっかり捉えたらちゃんと飛ぶことを柳田や岡本がバックスクリーン弾で証明してくれた。

 動くボールにも各打者が足の上げ方を小さくするなど工夫して対応。今回来日した投手は一線級じゃなかったが、足も絡めてつないで結果を残したのは価値がある。(スポニチ本紙評論家)

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2018年11月16日のニュース