岩隈「一番必要としてくれる球団でプレーを」 楽天など複数オファーも「心で動く」

[ 2018年11月10日 20:23 ]

いじめ撲滅キャンペーンのイベントに出演した元・マリナーズの岩隈(撮影・荻原 浩人)
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 マリナーズを今季限りで退団した岩隈が10日、都内で自身が発起人となったいじめ撲滅プロジェクト「『BE A HEROプロジェクト』PLAY BALLイベント@東京」に出席した。

 岩隈が監修する「IWAアカデミー」などが立ち上げたプロジェクトで、脳科学からのアプローチでいじめをなくしていくことが目的。「力の不均衡」、「孤立」、「傍観者」などのキーワードを元に行われた約1時間30分の講義に岩隈自身も参加した。その後、座談会や記念写真などで交流を深め、「いじめが起きない環境をつくることが大事。このプロジェクトを知ってもらい、世の中に広まってほしい」と話した。

 現在、「IWAアカデミー」の施設などで日々トレーニングを積んでおり、昨年9月にクリーニング手術を受けた右肩の経過は順調。「今はキャッチボールを続けてやっていて、状態は良いかなと思います」と、復活へ手応えを感じている。

 9日には都内でメジャー複数球団のスカウトを招き、投球を披露。古巣・楽天などからの複数からのオファーを認め「それはありがたい話。仙台は(野球選手として)育った場所でもある」と感謝しつつ「僕は心で動くタイプ。僕のことを一番、必要としてくれる球団でプレーして恩返ししたい」と日米問わず来季の所属先を探す意向を示した。

 マ軍からは指導者の打診を受けたが、「自分としては現役としてやりたい。できると思っている」と固辞し、退団の道を選択。来季への交渉は始まったばかりで、「まだ全然、分からない。早く決めないといけない。どこでやるか分からないけど、できることをやっていきたい。残りの野球人生をどう挑戦していくか、考えたい」と話した。

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2018年11月10日のニュース