阪神・大山 早くも収穫弾 シート打撃で逆風切り裂く 矢野監督評価

[ 2018年11月5日 05:30 ]

シート打撃で、竹安からバックスクリーンへ豪快なホームランを放つ大山(撮影・椎名 航)
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 見事な「一本締め」だ。阪神・大山悠輔内野手(23)が秋季キャンプ第1クール最終日だった4日、シート打撃でバックスクリーンへの本塁打を記録した。従来にはあまり見られなかった中堅方向への強打。強化期間として過ごすキャンプ中に放った一発は、さらなる飛躍のヒントになるはずだ。

 日曜日で多く集まった観衆が、真っすぐ、伸びていった放物線に沸いた。午後に行われたシート打撃。1死走者なしで打席に入った大山が、同学年・竹安の外角寄り高め138キロ直球を捉えると、中堅方向へ一直線に伸び、そのままバックスクリーンに直撃した。

 「帰ってしっかり映像を見て、自分の理想のスイングができているかどうか、もう1回見ます。足りない部分があるかもしれないですし、やりたいスイングができているかもしれないので」

 練習終了後に取材に対応した大山は一喜一憂することなく、体に残るイメージを忘れないための「分析」に頭を切り換えていた。大山にとって今キャンプのテーマの一つが、中堅から右方向への打撃。飛ばす能力には非凡なものを持つだけに、首脳陣からは確実性を高めることが求められている。

 だからこそ、浜中打撃コーチはうなずいた。「入らないかな?と思ったけど、良い形で押し込めているから一伸びした。“あの方向の打球があまりなかった”と本人も言っていたので、なぜ打てたのかを分析してほしい」。偶然の産物に終わらせるのでは意味がない。確かな技術を身に付けるべく、復習のススメを説いた。

 「ホームランを打てるのは悠輔(大山)の魅力。良い方向にね、打球としても良い。今日は逆風やったと思うけど、それでも入ったのは価値がある」

 矢野監督はポテンシャルの高さを再確認した。フェンスまで118メートルと決して広くはないが、逆風の中、外角寄りのボールをバックスクリーンまで運ぶのは誰もができる芸当ではない。

 「そりゃあ、打ってほしいし。それも競争。(福留)孝介も新外国人も、(糸井)嘉男も、もしかしたら(中谷)将大とか(高山)俊もそうやし、皆が争った中で、悠輔がボンって座るというのが俺の中での理想」

 指揮官は期待の大きさを隠そうとはしなかった。主軸の座は与えられるものではなく、奪い取るもの。そのためには真の競争を勝ち抜かなければならない。誰もが認める次代の大砲候補。実りの秋へまずは「一本締め」で第1クールを終えた。(巻木 周平)

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